Diary/ + PCC + — HIMAJIN NI AI WO. Love Idle

2005年8月1日(月)

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11:39

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挫折

この日記にはてなブックマークのRSSを讀み込んで表示する擴張を施さうとしたが、うまくいかなかつた(まあ、原因はわかつてゐるのだが、對處が樂さうでない)。

ところで、Y!のオークションに活版印刷の一式セットを最低價格五萬で募集してゐる。錦精社の活字ださうである。URIはブックマーク參照(おい)。

20:32

  • あー、LWP::Simpleが入つてないのか。めんどくさいなあ。 (kzhrさん) 05 8/4 15:03
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2005年8月2日(火)

自家撞著憲法

今朝の朝日に自民黨の新憲法案が出てゐたので讀んだのだが、まあ、宮崎哲也の言ふ「抑制的」といふのはまあ當つてゐるかなとは思ふが、いかにも自家撞著な印象を免れない。

自民黨のウェブサイトのサーバが非常に重いので引用はせずにやると、第一章が細かな移動のみ(ただ、内閣の地位が、前の憲法と比べて弱くなつてゐるやうに讀めなくもない)であり、第二章九條一項憲法前文のコピーのやうな謎文章に續けて、第二項、自衞が國際的でないといふのはどういふことだらうといふのはさて措き、第三項、國際紛爭を解決しようとする動きは當然國際的に協調して行はれる行動に内包されるのだから、そこに自衞軍と雖も軍隊が行つて「いかなる觀點からも」武威を示すのではないと誰がいへるのか。第一項に反してゐないと言ひ張るのは虚勢である。これは九條の二(現行との對照のための暫定措置であるから、まあ、きちんとまとめたときにはまともになつてゐるのでせう)二項にもあてはまる。

第三章十二條一項は無意味且つ最惡の改惡。十八條二項も分ける必要性が見當たらない。過剩な改正。二十條三項、社會的儀禮の範圍内であれば、宗教を強制していいとなり前項に矛盾。公務員及び被教育者、教育者は、宗教を問はれないのだから、もしその信條が社會的儀禮とかなんやらでの行爲と反してゐる場合、どうせよといふのだ。また、宗教の基本單位は個人であつて法人は人にあらざるものなのだから、行爲主體になれるわけがないやね。

ここら邊まで讀んで、果たして意味がある改正なのかわからなくなつた(しかも衆院解散は首相に一任とか言ふ意味不明)ので、やめる。

12:19

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2005年8月3日(水)

OOo2.0βに文句をいふ

どうにも付點が矢鱈大きい。びつくりしたよ。m118の症状だが、起動して初囘保存時に、

Error loading BASIC of Document
file:///略/share/basic/FormWizard/script.xlb/:
General Error.
General Input/Output Error.
Error loading BASIC of Document
file:///略/share/basic/FormWizard/dialog.xlb/:
General Error.
General Input/Output Error.

といふ二つのエラー(ただし問題はないやうである)が必ず出る。あと、テンプレートから文書を作り、もとのテンプレートを變更したときに、變更を適用するかといふのをYesを選んだのにも關はらず次囘以降も聞いてくる(Noを選ぶと聞いてこなくなる)。

しかしこんな場所でいふなんて非效率なことだが(でもどこに言へば)。

00:45

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温故知新の難しさ

先日讀んだ言葉が心に殘る(うろ覺えなのではある)――「戰後になつて戰前は間違つてゐたとよくいはれるやうになつたが、しかし、さういへるほど我々は賢くなつたのか?」

明治のもの、昭和のものは、温故知新の對象とはしえないのは、温故しうるほどに「古く」ないものを、無理やり過去のものにしたからであり、温故知新の眞似事をしても上ツ面を撫でるだけなのである。

21:36

  • わしももう古いもんじゃけ懐かしまれるのかのぅ (Sさん) 05 8/4 2:21
  • 懷かしむちうは若いもんには無理ぢやけよう知り合うとる年寄りにしかできん。 (kzhrさん) 05 8/4 10:27
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2005年8月4日(木)

記號

イワタ明朝體オールドの記號は、太さがミスマッチなのが氣になる。いい惡いはあちらに置いて、金井美惠子『小説論』(岩波書店)をもとにしてゝと々を作字。ただ、々はうまく作字できなくて、どうにも。所詮9pt大で、インクジェットで印刷するのだからそこまで氣にすることはない、とはわかるのだが。

20:39

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2005年8月5日(金)

價値を認めない(思考/試行)

全てのものは無價値、なのではなくて、ああでもないかうでもないの結果どれにも價値を認めなくなる。評價を禁止する。否定を禁止する。ただ肯定するのみ。どれもそのまま受け入れようとすること。どれも、などと分割することは出來ない。あるものをあるがまま受け入れるこころみ。

事實は小説より奇なりなどと格好をつけても。見えることしかわからない。見えないものはわからない。小説の世界を現實の世界と比べることはしようのないことだし、小説の世界で起きたことのほうが奇である人間のどんなに多いことか(ドン・キホーテといふ存在の唯一性。どんな意味においてもある物語そのものである「現實的」な存在とは?)。

ああ、またやつてしまふ。なぜ多彩な「小説」や「現實」を一つの言葉にくくることができるのか? その言葉にもれていつたものは? 付け加へられた餘計なものは?

かうして思考は沈默へと進み試行は失敗裡に終る。

18:11

  • [URL] 思考と言語に付いて語りたかったら、このサイトは外せないぜ。日本を代表する文人のサイト。 (ゆきちさん) 05 8/6 0:25
  • ご紹介ありがたうございます。思考と言語の問題について、何ページか見て私には垣間見ることもできてゐないのですが、讀書の方向性が近い部分があるやうで、面白いサイトであるなあと思ひました。昨日、これを書き終はつてからこの程度の試行を態々書いてもなあといふ氣分に陷つて、でもまあ一度出したものですからいいやといふ氣分です。すいません。 (kzhrさん) 05 8/6 13:26
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2005年8月6日(土)

價値を認めない(思考/試行)(2)

書き了へてから、たいしたことがないものを大したものであるやうに振舞つてゐるのに氣づいて澑息をつく。けれども、否定を禁止するといふ試みは、しばらく續けようと思ふのだ。

扨、これから『一册の本』(朝日新聞社)の年間購讀の申し込みと金井美惠子の所謂目白四部作の内二作を本屋に買ひにいかう。こんなんだからお金が澑まらんのだなあ。

13:33

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買ひ物

結局、金井美惠子『文章教室』、森茉莉『私の美の世界』、島尾敏雄『死の棘』を買つてゐる。

16:28

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2005年8月7日(日)

笹だんご

美味なり。

21:36

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2005年8月8日(月)

松戸週間

緑も押し付けがましい夏の盛りももう翳りを帶びてそれでも日は容赦がなくて雲に大方隱れても増幅された熱光線は絶え間なく地表を熱して暑いなかを、松戸週間は始まるのであつた。

ところで古本屋で本を讀んだくらゐで立ち讀みはご遠慮くださいと店員がいふのは氣分がいいものではない。立ち讀みをして讀みきつて買ふ本だつてあるのだ、といふか、さうでないと財布が持たない(特殊な個人的事情)。

23:16

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2005年8月9日(火)

松戸週間(2)

ようよう涼しくなりけるなかに、歩き囘りもせで紀伊國屋書店にこもれば、『目白雜記』の殘り『舊かな入門』の消えたりを見つ。さらに讀みいけば、『徹底抗戰! 文士の森』とかいふ、文士なるとうに消えたる商ひを戀ふは哀れなれど、その中に書かれたる、あさましき目次に大塚某を輕蔑もする心地にぞなれる。

23:05

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2005年8月10日(水)

松戸週間(3)

珍しく半袖で出かけたら、冷房にやられて外のベンチで二時間ほど療養して囘復。その間に古本屋に行きP.D.ジェームズ(早川の表記だとジェイムズなのだが、まあいい)『女の顔を覆え』『黒い塔』『罪なき血』(早川書房)を買ふ。百圓づつ。

家に歸ると、月刊の『一冊の本』(朝日新聞社)が屆いてゐて、讀む。まさかもしやこれはマティスとかいふやつですか、といふ感想はいいとして(確かめてない)、これで年間千圓、しかも送料は向かふ持ちといふのだから、これは隱しておいたほうがいい雜誌だ。ところで、2005年6月號90ページに橋本治を日本を代表する知性と書いてある新刊案内があつたのですが?

22:58

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2005年8月11日(木)

松戸週間(4)

森茉莉の懷かしむ時代は特殊な時代であつたか。嫩者がゐた、と森は書く。移行時期にきちんとできなかつたら、そこの部分はなかなか對應できないものだが、まあ、パーツの問題ではないのだから、これこれがかういふ風に惡かつたといふのはいへないのだけど。

見識のない保守なんてただの依怙地の異稱に過ぎない。

自分の作品を讀んでをもしろいと思へるひとが羨ましいが、自分でも、とつぜん思ひうかんだものを急いで書いたものは自分で讀んで中々だ、といふことがままある。

P.D.ジェイムズ『黒い塔』(小泉喜美子譯、早川書房)讀了。岩田なのだが、印字がよくない。廣告ページはまともなので、寫植印字の問題かな。信毎書籍印刷。たとへば、ま、岩田では二畫目が三角形のやうだが、この本では最後の撥ねがのびきらない。

……て、それ丈ではなくて、ジェームズ節とかなんとやらだなあとか。意味不明。

『目白雜記』のジャケットの折返しに、本文組版金井久美子とあつて、それを金井美惠子と勘違ひして、やけに感心したものだつた。大日本。

23:34

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2005年8月12日(金)

松戸週間(5)

やうやく長い松戸週間も終り、且つ樂しみ且つ退屈する、しかし前者をどうにかして優先したい日々がただ一囘の助言タイムを過ぎて始まる……のでせう。しかしよりによつて最後の日だけ雨に降られるとはねえ?

事項のほうが覺えやすいといふのは、なかなか理解しがたいことである。どう考へても人の流れのほうが面白いし覺えやすい。しかし、疑問符がつけられてゐることについて、さうなのだと斷言されると戸惑ふなあ。

23:07

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松戸週間(6)

二酸化炭素がオゾン層を破壞するので温暖化するのだと某K塾講師。

まへに、具體的な特徴を擧げて(昨日の、岩田の「ま」は二畫目が三角形のやうだ、のやうな)書體の見分け方を書いてみたが、大日本を「お」で見分けさせやうとして、「二(三?)画目の最後の払ひが、二画目を真下に下ろしきつた撥ねよりも高い位置にあるの」だとしたが、他にもさういふのがあつたのを後になつて思ひだすといふか氣づいた。脈絡が一番殘つてゐると書いたのだから、他のと間違へるとはあんまり考へないけれども、ただそこを見れば他と區別できるといふのでないのだから、あまりよろしくなかつた。

うーん、「に」が一筆で書かれてゐるのが一番樂な説明、か?

23:29

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2005年8月13日(土)

岩田と秀英舎

DNP 秀英体 秀英体のデザインに掲載されてゐる、秀英六號のかなが妙に岩田に似てゐるが(微妙に違ふ)、『秀英体研究』收載の大正3年の『活版見本帖』の六號とはかなり違ふ。大日本のウェブページでは大正9年の見本帳によるとしてあるが、六年でこんなに變はるのか、と云々。岩田のかなが開發されたのはいつなのだらう。

14:10

  • 大正9年ではなく、大正15年でした。訂正いたします。 (kzhrさん) 05 8/13 18:18
  • 今の仮名は戦後ですね。ベントンが導入されたときですから1950年代の真ん中あたりでしょうか。 (fukawaさん) 05 8/23 12:41
  • 秀英体の仮名を参考にしたと聞いております。たぶんポイント活字でしょう。 (fukawaさん) 05 8/23 12:42
  • そんなものなのですね。ご教示ありがたうございます。しかし、日本の書體史は判然しないものが多いですね。 (kzhrさん) 05 8/23 14:15
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2005年8月14日(日)

思慮足ず

『神が一緒、と断定されると戸惑ふ。イスラムに三位一体ないやん?』はてなブックマーク - 思いて学ばざれば - 25日前のデイヴもそうだったのだとコメントに書いたものだが、ムスリムから見ればイエスも預言者の一人なのだから、神樣は同じでいいのだらう。クリスチャンから見れば、違ふ。

21:17

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『ドーダの近代史』

鹿島茂といふひとが『一冊の本』(朝日新聞社)に「ドーダの近代史」といふのを連載してゐて、私が購讀を始めた2005年6月號では、山本七平の分析を參考に、「太平洋戦争の問題のすべては、すでに西南戦争の中に露呈して」ゐると書く(鹿島茂「ドーダの近代史–陰ドーダの誕生(その十二)」『一冊の本』第10卷6號、朝日新聞社、2005)。

そしてそれは「それ(十五年戰爭:引用者註)を「陰ドーダ」の思考図式に基づく「革命」であったと見なすと、一から十まで理解可能になるのである」といふ(鹿島茂「ドーダの近代史–陰ドーダの誕生(その十三)」『一冊の本』第10卷7號、朝日新聞社、2005)。「陰ドーダ」とは、「物量において劣っていても、大義において正しければ、精神力一つで物量を凌駕できるし、たとえ敗れても勝ちだ」といふ「公式」である(引用前掲)。

面白い連載であると思ふので、朝日新聞に千圓くらゐ送ると雜誌が送られてくるから(一年にわたつて!)、まあ、本にまとまるならそれでもいいが、讀んでみてください。

22:51

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2005年8月15日(月)

逃避生活

みたいなきぶん。

21:50

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2004 JISの責任を負ふ、とは?

2004 JIS をめぐる混乱といふページを教へてもらつたのだが、なんだかよくわからない。ただ、少し2000JIS關係のページを見て廻つただけなので、その疑問を深く掘り下げることが出來ないのだが。

ここがよくわからなかつた(えらそうに書いてあるが、あまり檢證をしてゐないので、勘違ひが多く豫想される。dt要素で圍まれた部分が上記ページからの引用である)。

そもそも、責任者は誰か。
なんの責任だらう。たぶん略字が消されることについて、なのだが、例示字體變更で別に消えるわけではないだらう。JIS漢字コード表の改正について−報道発表−経済産業省でも確認できる。まあ、例示字形が變れば書體メーカも从ふだらうといふのは、實質的變更かもしれないが、それでも異體字も獨立して符號が宛てられない限り字體は同一である。
決定者:JIS委員会
胡散臭い、と思ふ部分。この文章を少し讀んだ限りでは、限りなく具體的な事象への言及がすくなくしてあるやうに見受けられるが目の錯覺か。
そもそも、初期のJISの方針は、
初期のJIS、といふのは78 JISのこと? でもさうだとあとの話と整合性が取れないので2000JISのことを云つてゐるのだと、思ふ。
ところが、その方針をひっくり返して、「字形の変更」という一見トンデモな方針を提案した人物がいる。それが、私である。
いつの時點で云つたのか。言つた時點によつては、『表外漢字字体表』に對應するのが、トンデモ、といふ意味にも取れるが、2000JIS制定前なら何を考へてゐるのかと無視されたことだらう。
略字と正字をともに完全に生かす方法はない。
完全に、がなければダウトなのだが。といふか、この論者がいふ略字正字とは一體なんなのか、といふのがはつきりしないやうにも感じる。
ここで、最初にあったのは、「略字を優先する」という方針である。
うーん……。
その分、略字の氏名をもつ少数の人は「余計な点が消滅した」とか何とか言って、大喜びだろう。
……。
通常、文字コードの規格を決めるのは、理系の人々である。
…………。
日本語の伝統的な文字遣いが破壊され、
……もう、勝手にどうぞ、といふ思ひが。
「フォントの変更」以外は、何もしないでいい。また、「フォントの変更」すら、やらないでいい。OSが更新されるにつれて、自動的にどんどん更新されるからだ。
あとはをかしい部分を擧げて、氣になつたらコメントをすることにします。
だから、文字コードは、「文字としての同一性」にこだわるべきなのだ。
この段落はまともだと思つていいんではないでせうか(自信なし)。
また、たとえ頭を下げなくても、この決定に至った理由を、ちゃんと説明する義務がある。
……どうしたら説明されたことになるのかわからない。小形克宏の「文字の海、ビットの舟」―― 文字コードが私たちに問いかけるものを見る限りでは、改訂に變更理由が書いてある(「JIS X 0213の改正は、文字コードにどんな未来をもたらすか」)。
全部チェックしたわけではないが、
……そんなあ。
 なお、どうしても「略字の辻にしろ」と文句を言う顧客もいるだろうから、そういう顧客に対しては、「コードポイントの変更の手続き」を取ってもらえばいい。
……さうだつけ。辻は例示書體の變更だから、コードポイントの變更の仕樣がない氣がする。
「正しい読み方は?」と尋ねても、無意味である。もともとは誤字[勝手に自己流で作り出した文字]なのだから、正しい読み方などはもともと存在しない。
ひどい斷定のやうに聞こえるが。
かくて、あなたは今後、変な文字をたくさん使うことを迫られる。
……。これはどうなの?
変な文字の**さんたちも「この異体字を使え」と強要するからだ。
JIS改正と關係のないところへおはなしが行つてはゐませんか?

檢證もしないで更新しようかとも思ひましたが、流石に一通りの確認は取つたつもりです。

23:49

  • q要素等は使へないのか知ら (kahusiさん) 05 8/16 8:36
  • ああ、文字講堂の人か(何 (kahusiさん) 05 8/16 8:41
  • qめんどいやん。これが眞相といふことではてなブックマークで話題になつてゐるらしいので書いてみました。 (kzhrさん) 05 8/16 11:36
  • 無智は無慙なり。嗚呼。一点しんにゅうの「辻」が略字で二点しんにゅうなら正字ですか。はああ。 (fukawaさん) 05 9/10 0:21
  • 無智を指摘されて益々横柄、すさまじいの言葉がお似合ひでせうな。 (kzhrさん) 05 9/10 16:10
  • [URL] で更に勝ち誇つておいでです。 (kzhrさん) 05 9/10 16:12
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2005年8月16日(火)

理髮店の正確さ

「後ろは前に併せて」「ぢやあ、2.5cmほど……」
そんなに細かくなくて良いです。髮を切るのは一大事、ほんに(三ヶ月に一囘しか行かない所爲もあり)。

18:34

  • 後ろは今くらいで、横だけレイヤー入れてのばしていったらかわいくなると思いますよ(なに (Michitomoさん) 05 8/16 20:53
  • Σ( (kzhrさん) 05 8/16 21:12
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名前だけを有難がる

と書いて、自己の行爲について去來することが少なからずあつたが、さうではなくて、今囘の芥川龍之介賞の選評を見て、さう思つたのである。

芥川賞は特殊な賞である。なんで受賞者から銓衡者を選ばねばならぬのだらうか。なぜ受賞作を出すかどうかで議論せねばならないのか。前者は全ての賞銓衡全部にいへることだが、後者は、「今囘もまた」と云つた趣で、成程「文藝の衰退」を殊更云ふ輩もをるらんとは思ひつつ(賞の下讀みの質が下がつてるだけでないの?とか芥川賞受賞者が今まで書いてきたやうな、或は芥川賞を受賞するに足るべき資質が備はる、との賞關係者が信ずる概念に沿つた作品が減つてゐるだけではないの?とは思ふ)、結局受賞作をよいとするのは黒井千次一人で、愼太郎は三角といつた所、他は軒竝み受賞作なしにでもしたいやうな雰圍氣であつた。池澤夏樹などは、「小説には他者が必要だと勉強した」なる旨書くし、なんのための銓衡だとはあんまり思はないのだが、芥川賞を過去に受賞した人で、いい物を出してゐるひとも、この現在の賞の濫發の煽りで、芥川賞受賞を理由に敬遠されたら、とつても哀しいことであると思ふのであつた。

21:42

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甘やかす

勞働者を甘やかす、と他國(和蘭)の勞働事情を傳へる記事に忍び込ませるのはいかがなんでせうか、讀賣新聞さん。

23:43

  • けしからんこってす(先代桂文楽風に)。 (fukawaさん) 05 9/10 0:23
  • 流石のナベツネもかうは申さぬと思ひますが。 (kzhrさん) 05 9/10 16:07
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2005年8月17日(水)

豫定と行動の乖離、或はORADANO最新版觀察

極まり切つたことをできず、恥を振りまいてゐた方面ではやうやく自分が何をしてゐるのかわかりはじめた氣分になり、しかし根氣が足りず人に結局頼るのだが(そしてもう相手にされない時分なのだが)、落著きがあるのではなくてただ表情に出ないだけである私は、結局悟つた風にしてゐるしかない氣がする今現在。といふか頼つてるみなさますいませんありがたうございます(誰に)。といふかこんなことしか書くことがない何もしなかつた一日。ORADANO、最新版を眺めてゐて、ゞと々のアウトラインを見比べていろいろ思ひつつ、漢字がああなら、かなもスキャンしたそのままでいいんでないかなあ、とか(といふか復刻作業をするほうとしてはそのほうがやりやすいとかなんとか)、kgの記號で、gのアウトライン重複が處理されてないなあとか(その後非漢字グリフを全部見たら、g單體でないのは全部さうであるやう)、ミリなどの單位のグリフは舊いORADANOのかなで、イワタ明朝體オールドみたいだなとか、古いのに比べて増えただけでなくて減つてゐるものもあるんだなあとか、下衆なことを考へた。ゆとβがかはつて(替る、變る)ゐるのを確認しました。あと、今更なんなのですが、ωにも變なアウトラインが混ぢつてゐました……。これもどうでもいいことですが、ダーシに罫線類が假想ボディをはみ出してますね。中心からずれたものもある模樣です。

21:30

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2005年8月18日(木)

「ごきげんよう!」と、ワシたちは、さけびました。

「旅路のはての空まで、つつがなく!」(J.R.R. Talkin、瀬田貞二譯、岩波書店)

遠い異國にあなたが赴くのは、さびしく不思議なことです。殘された人々と、あなたとの間には、遠い昔モンゴル帝國の早馬たちが驅けた道があるのではありませんか? たぶん、その道は通らないけれど、繩文人が海を渡り西に渡つたとさへ夢想するひとがゐる海を超え、さまざまな欲望が、結局自然を二囘殺した大陸を超え、慾と斷絶とが交はされた海を超え、さうしていくらにも中繼されて屆いた、幸い電子の藻屑にはなりはてなかつた運び屋たちは、モンゴルの早馬より早く私たちの間を行き來し、距離を幻想的に無限小にしてゐます。だから、私はさびしく不思議なのです。昔、ある詩人は東京といふ新都と阿武隈を隔ててさへ遠い、と思つたものはなんだつたのだらうと、あなたのことを離れて考へてしまひます。

それでもさあ! あなたは遠い所へ行くのだから、私はあなたの道々の幸運をその地に住まふ奧深きものたちが許すことを願はう。そして、あなたを迎へた土地に住まふものたちがあなたを受け入れ、よき客人としてもてなし、あなたの歸り路を幸多きものにしてくれるやう祈らう! 私は明日見送ることはしないけれど――行つてらつしやい!

21:24

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民度が低い

こんな、支配階級と被支配階級の時代の用語を引き摺りだす時點で、その論は見る價値がないのかもしれないが、某が「政府に出來て民間に出來ないのは失禮だ」といふ民間は、一人一人ではなく、また、ゆるやかな地域の統合體(縣などの公共團體、とは違ふ、文化圈)でもなく、ただの大企業であり大資本家であるからには、郵便を一人でまかなふことのできぬ一人一人は、某はサラリーマンは税を取る量が少ないと云つて憚らない某評論家を雇ふてをりしかも搾取といふ形容の似合ふこの事業を平氣でやらうとしてゐるのだし、黄色い聲を出してゐる暇はないのだと、思ふ(サラリーマン増税。農奴化とは言はずとも)。

22:47

  • 今回政府が依頼して新聞折込みチラシを作った広告代理店は低IQ層を意図的に訴求層としました。それに釣られる「低IQ層」もとことんバカですが。 (fukawaさん) 05 9/10 0:27
  • 廣告、といふとテレビCMしか私はみてをりませんが、廣告で動くのは莫迦な層くらゐではないでせうか。それらの蒙を啓けず寧ろ政府與黨にいいやうにする、といふのはやはりとんでもないことですね。 (kzhrさん) 05 9/10 16:09
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2005年8月19日(金)

正字

正字、といふとまづ想起されるらしい戰前の漢字遣ひは、我々から(たとへ正字主義者であつてさへ)失はれて久しいのだから、それについて何かをいひたいのであれば、それらの時代の文字状況を知つてゐなければ、話を聞くに値しない。最低限の智識として、『明朝體活字字形一覽』や『聚珍録』の資料を總覽しないことには、「野蠻な温故知新」を呼び起こすだけである。

「所謂」康煕字典體は康煕字典に拘束された規範であり、白川氏のいふ正字は甲骨文字や金文に拘束された規範である。戰後は當用漢字表或は常用漢字表であるが、戰前は、といふと實に多樣な規範意識があつたとしか、今の私にはいへないのであるが、少なくとも、單字置き換へで濟む状況は全く存在しなかつたのに、それで濟むと考へる人間のなんと多いことか。

今の自分を否定して、するのは勝手だが、その間に生まれた空ろをしかし彼らはどうする積りであるのだらう。

20:40

  • 戦後の,文字と表記の一対一的対応を,過去に投影してしまっているのでしょうね。 (フカワさん) 05 8/21 16:48
  • 五号明朝組版で言ったら,明治十年代風組版と昭和十年代風組版でどれだけの漢字の実字形が異なることか。面白いので一度やっていたいのだけど,どこからもそんな組版の仕事が来ない。 (フカワさん) 05 9/10 0:33
  • やってみたいの間違いでげす。 (フカワさん) 05 9/10 0:34
  • 舞ひこんできさうにない代物ですね^^; 矢張り明治初期の字形はより康煕字典風なものでせうか。 (kzhrさん) 05 9/10 1:10
  • 明治初期の明朝体の字形は『聚珍録』でも見られる通り「戦後字形」が一杯入り込んでいるものです。 (フカワさん) 05 9/10 1:30
  • 第一篇をきちんと見ればいらぬ質問でしたね。すいません。 (kzhrさん) 05 9/10 12:39
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2005年8月20日(土)

六月くらゐに撮つたもの

まだ殘つてゐるかしらん。
いま、悪政に力を

14:16

  • 悪政に力を (フカワさん) 05 8/21 18:24
  • 悪政に力を……ですか (フカワさん) 05 8/21 18:25
  • よりによつて共産だつたので、思はず寫眞を撮つてしまひました。貼つた人が惡い心でもおこしたのでせうか。 (kzhrさん) 05 8/21 19:33
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ボヴァリー夫人

フロベール『ボヴァリー夫人』(村上菊一郎譯、角川書店<角川文庫>、1950、再版)を、水曜あたりに買つたのだが、角川文庫からは落ちてゐる模樣。帶はモーリヤックの『愛の砂漠』に『テレーズ・デスケイルウ』、マーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒險』などが見える。東洋印刷。岩田と晃文堂が混ぢつてゐる。大日本や、築地の細くしたのさへ混ぢつてゐるか? いや、私がわからんだけか。――「彼女はもう死んでいた! 何とまあ!」

22:04

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2005年8月21日(日)

集中する瞬間

眠いけど眠らないうちに、目が覺めた氣になつたあと。緊張が高まつて氣の動轉が治まつたとき。つまり、心のざわつきどころでなくなつたときといふことか。或はいろいろなものに手をだせないときかもしれない。テストとか。分析してゐるひまがあるなら汝の爲すべき事を爲せですか(違。

20:53

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泣ける

なぜか駒大苫小牧の優勝の分のほぼ日特集を見て泣く。序でに朝刊の一面で泣く。謎。さういふ時期なのかもしれない。

そして今。ORADANOの新しい「ゆ」(この形は確か後期)を見て惚れ惚れしたあと(「ゆ」は後期も前期も惚れ惚れするほど美しい。そして、前期後期の違ひが、あまりないのも特徴だらう)、味岡かなの築地の「ゆ」をMulti-bitsで見たら、本物の美しさが臺無しなので泣けた。

23:23

  • オイオイ(泣)。 (fukawaさん) 05 8/23 12:39
  • なんでああなるかが不思議です。個性を出さうとして、故意に改變を加へやうとでもしたのでせうか。 (kzhrさん) 05 8/23 14:06
  • 単に眼が悪いだけだと思います。 (fukawaさん) 05 8/25 22:15
  • うーん、それは困つたもんですね。 (kzhrさん) 05 8/25 23:10
  • もともと味岡伸太郎かなというのは名前の由来となった文字はあくまで参考ににしただけで、完全な創作と本人も認めてるわけですし (原字をフェルトペンで書いてたり)。そう思って見ると、例えば「ひ」の字が「U」部分の左側が重くて下で溜めずに持ち上げている形がどれも共通しているなど、味岡さんの手癖が出まくっていることが判ります。 (狩野さん) 05 8/30 13:14
  • 築地は結構もともとの感じを殘してゐるやうに思ふんですけれどね。OKLつぽいと云つたらさうなのですが。 (kzhrさん) 05 8/30 21:02
  • そんなこと言ったらOKLやらのとt@ (fukawaさん) 05 9/10 1:34
  • そんなこと言つたらOKSやOKLが泣くのではないでせうか。 (fukawaさん) 05 9/10 1:36
  • では、OKLの影響のはうが強いやうに見える、とか。 (kzhrさん) 05 9/10 12:37
  • そんなことを言ったらOKSやOKLが可哀想。 (fukawaさん) 05 9/10 23:02
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2005年8月22日(月)

正字(2)

當用漢字、常用漢字も、實は、正字の體系の一つに他ならない。かう書けば正しいとするのが正字であり、その點において平頭通さんの仰る代表的な字体異体字対正字といふのと、著目點で同一なのである。正字も參照されたい。

字形は、書體とその字を書く場面に依存してゐる。そのときにあるのは、その字形を一つにまとめる捨象の仕方であり、この場合字體といふのは限りなく具體的な形を持たない。對して、代表しうる字體があつて、それから字形が求められるのだ、といふのは、當用漢字や常用漢字、または、所謂康煕字典體、唐代の開成石經などの科擧標準字形、または、甲骨文字、金文や大篆から導かれた字形を根據にしなければ成り立たない。そして、そこには傳統といふ概念はないのだから、一對一の關係のみが成立し、異體字は特例的に生き殘ることができるのである。しかし、前者では異體字といふ概念は成立せず、ただ實裝の違ひのみがある。

JIS X 0213がいま使はれてゐる日本語を符號化するにはどうしたらいいか、といふ發想で起草されたからには、この兩者の中間を行くしかない。實裝するほうの問題だといふのは、むしろ卑怯でもなんでもなく、當然の姿なのではないか? 舊字だの正字だのも一つのコードしか與へないで、Adobe-Japan1-5 のやうな、グリフアクセスを勘案することで對處する、といふのが、要するに一番望ましいのではないか、といふことである。

13:04

  • んー。眞ん中の段落は、少し文の關係が混亂してをる……。うまく讀み取つてください……といふのは流石にあれか。 (kzhrさん) 05 8/22 17:47
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2005年8月23日(火)

Juan Pablos vs Giovanni Paolo

スペイン領メキシコで初めて活字印刷を行つた人物に、Juan Pablosなる人物がをるさうなのだけど、スペイン人なのかイタリア人なのかよくわからない。Juan Pablosならスペイン名なのだらうが、イタリア人だつたらGiovanni Paoloといふ名前がネイティブであらう。コロンブスみたいなものなのだらうか。イタリア人なんてありえない、と斷言できないあたりややこしい(日本語のウェブページだと、Juanの出生はイタリアとするところしかなく(手持ちの本にはでてゐない)、英語のページだと、spanish printerとのみするページも多いが、出生はどの地方と明示するのは、イタリア出生説のページのみなのである。だから、イタリア生まれかも知らんなあといふ思ひはあるが)。ところで、pablosはイタリア語でpaoloでいいんですか?

22:51

  • どうも調査ありがとうございます。中国語版(zh.wikipedia.org)「印刷」に「西班牙人Juan Pablos」とあるんで他に調べもせずこっちが正しいそうに思ったんですが、やっぱりちゃんと調べる必要がありますね。 (狩野さん) 05 8/24 8:04
  • Juan Pablos、ヌ、ー、ー、テ、ニラウ、ヒウ、ニ、ッ、・オ・、・ネ、僂ミオキュヤU、キ、ハ、ャ、鰈i、、ヌ、゚、、ネ。「(1)・、・ソ・・「ノ、゙、、ヌヤェ、ホテ、マGiovanni Paoli。」(2)ニ゙Gerィョnima Gutiィヲrrez。「モ。ヒ「ツ塋ヒGil Barber。「\ネヒナォ_1ネヒ、ネ、ネ、筅ヒ1939ト9。ォ10ヤツ、ヒCiudad de Mexico 、ヒラナ、、、ソ(3)、ス、ホ、ネ、ュシネ、ヒ・ケ・レ・、・、ヒ爾サッ(castellanizado)、キ、ニ、、、ソ、ウ、ネ、ャヨェ、鬢、ニ、、、ィDィD、ネ、、、ヲ、ウ、ネ、ホ、隍ヲ、ヌ、ケ。」 (磔メーさん) 05 8/24 9:47
  • ええと、文字化けしてをります。よろしかつたら下にありますメイルアドレスまでお知らせ願へませんか。名前まで化けてますけど^^; (kzhrさん) 05 8/24 12:13
  • zhはスペイン人ですか。itだのesだのは見たのですがそちらは見てませんでした。ふむ。 (kzhrさん) 05 8/24 12:13
  • すいません。アクセント文字を入れてしまったようです。ぐぐって最初に出てきたサイトを機械翻訳の助けを得て読んでみたところ、メキシコに行く前に「castellanizado」していたとのことです。もう少し詳しく調べないとはっきりした事は言えないですね。 (狩野さん) 05 8/30 13:03
  • すいません。アクセント文字を入れてしまったようです。ぐぐって最初に出てきたサイトを機械翻訳の助けを得て読んでみたところ、メキシコに行く前に「castellanizado」していたとのことです。もう少し詳しく調べないとはっきりした事は言えないですね。 (狩野さん) 05 8/30 13:04
  • 狩野さんでしたか。しかし名前まで化けてしまふとは、ちよつとシステム弱いなあ。castellanizadoはスペイン歸化、でせうか。成る程。 (kzhrさん) 05 8/30 21:05
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2005年8月24日(水)

Motogi vs Motoki

小宮山さんや片塩さんはMotogiと言ひ(小宮山さんは本木家オランダ文書の自筆サインは「Motogi」となっていますので、「もとぎ」と濁るのが正しいと思われます。もじくみ仮名書体についてと書き、片塩さんはどこだつたか忘れたが、印刷博物館の「活字文明開化」展での本木のローマ字表記がMotogiであることを嬉しがつてゐた)、しかし『活字文明開化–本木昌造が築いた近代』(印刷博物館、2003)に掲載されてゐる、「本木昌造を生み出した長崎通詞の世界」(杉本つとむ、p.41)の註では、「本木家の読みにはモトキとモトギの両者があるが、幕末嘉永元(千八百四十八)年、長崎に保護されたR・マクドナルドの著書“Japan / story of Adventure”に、彼から英語を習った一人、Motoke Sayemonの名がみえる。これは正栄の子にあたる本木昌左衛門と思われるので、本木はモトキとよばれていた証拠になる」とあり、どちらも本木家のローマ字表記に據つてをり、長崎通詞の資料を讀んだ事のない身としては、わからないーといふよりない。

22:23

  • そのとーり。 (fukawaさん) 05 9/10 1:38
  • ええと、どちらが正しいかわからないのがそのとほり、といふことでせうか。 (kzhrさん) 05 9/10 12:12
  • わからないのが,そのとーりとおもひます。 (fukahaさん) 05 9/10 23:54
  • わかりました:-)。 (kzhrさん) 05 9/11 0:39
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正字(3)

平頭通さんの異体字対正字の平成十七年八月廿三日分への反應です。明示のない引用は上記URIからの引用です。正字(2)も併せて御覽ください。

「例示字体は所謂康煕字典体で統一するのが望ましいでせう。」
例示字體を明朝體でしようといふなら所謂康煕字典體によるが現状に近からうと思ひます。ただ、當用漢字は明朝で示されてはをらず、そこが瑕疵ですが。TONAN's WEBをご覽ください。Double Standardについてはコメントしません。腐つてゐると云ひ度いなら言ふのも勝手なのですが(腐り始めたあとに生まれた人が腐つてゐると云つてもゾンビがゾンビを指して腐つてゐるといふのと殆ど同じなのですし)、六十年間の運用が確かにあつたのです。その意味で97JISの委員會の姿勢は、復權派のかたがたは大いに玩味すべきなのでせう。

「私の意見は、様々な書体を念頭においた上で、漢字の字形に拘るよりも、字音や字訓や字義や使用状況などの概念を優先させる事を中心に考へてゐます。」
うーん、文字コードで重要なのは「同定」であり、そのために「字音」だの「字義」だのを供するのが適當であるやうな。中世のjとiみたいなものでせうか(謎。後始末のやうな文章なので、力が入りません)。

こんなものでせうか。文字といふものは、通曉しないといけないものが多すぎて、素人考へをだらだら書くのは成る丈早く終らしたいのです。

ああ、ところでkarpa、といふのははてなのIDであつて、私のハンドルではありません。經緯は省きますが、kaz或はkzhrが私のハンドルであり、karpaは私の運營するサイトの一名稱なのです。

22:58

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CC導入

しました。あ、文章は、と限定する意味はないか。

23:46

  • どこまでが作品か。Kzhrは日記管理CGIを操作しうる唯一(多分)の人間である、との保障のもとに日記本文の著作權が私に認められるのなら、コメントも、私が自身の(流石に他の人のは無理だ)騙りを排除してゐるといふ前提で私の作品となるのだらうか。 (kzhrさん) 05 8/24 23:50
  • by-saですか (Sさん) 05 8/25 1:07
  • です。 (kzhrさん) 05 8/25 11:35
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2005年8月25日(木)

覽の起源

字通に曰く旧字は覽に作り、監(かん)+見。監は鑑の初文で、監は水盥(みずたらい)(皿)の上に顔を出して面を映す形。その映る面を見ることを覽という『CD-ROM版 字通』(白河静、平凡社、2003)。字音はらん。

どうして覽のみ新舊の別があるのかと前から氣になつてはゐたが、かういふわけだつたらしい。

拾遺。『聚珍録』本文歐文書體はBembo。Granjonはいづこに? 引用(といふか轉載)で、著作權の切れてゐるものといふのは、それが記載されてゐるものの著作權を氣にする必要があるのだらうか。特に圖や寫眞など。『聚珍録』の圖は缺けがあつたりして、別の用に使ふにはあまり向かないが、『秀英体研究』なら耐える、と思ふのであるが。

19:43

  • Granjonはたしか序文につかいましたかね。 (フカワさん) 05 8/25 21:27
  • 成る程。後、第一篇の頭のカラー畫像の部分でも見られますね。いま序文を見直したら、明朝體の線の太さがなんだか變な感じです。p.6のみのやうではありますが。 (kzhrさん) 05 8/25 23:09
  • たしかヒラギノの5あたりでIndesignからアウトライン化したと記憶します。 (フカワさん) 05 8/26 17:12
  • なにせブツがないもので……。 (フカワさん) 05 8/26 17:12
  • 『聚珍録』や『秀英体研究』の場合,画像はコピーそのままではなく画像処理していますのでそちらに「著作権」関係の話が生じるかどうかでしょう。ま,私はあまりややこしいことを言うつもりはないですが,随所のディテールに,まんま孫引した奴が恥をかくような仕掛も作ってはおります。 (フカワさん) 05 9/11 22:32
  • でせうね。校訂權に類する扱ひが妥當でせうかね。 (kzhrさん) 05 9/11 23:20
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2005年8月26日(金)

敵を討つ

併せる假名の選擇がをかしいですがまあ(まあではない)。採取したのは竹葉舎晋升『敵討高田馬場』(發行(大阪)中村芳松、印刷(大阪)大垣彌太郎、發賣(大阪)競爭屋 鍾美堂、1893)より。本文の頭が87ページから始まるとかいふ謎の本。江川行書が似合ふ題字ですね。併せる必要はないけれど。

竹葉舎晋升『敵討高田馬場』
「敵を討つ」の畫像はこちら。

18:28

  • 合はな過ぎですね、見苦しいものをごめんなさい。 (kzhrさん) 05 8/26 18:31
  • リンクを辿つて見るやうにしました。 (kzhrさん) 05 8/26 18:40
  • 一号細仮名のウェイトですね。「を」の脈絡を切ったのがどうですか……。 (フカワさん) 05 8/28 8:32
  • 實はこれは六號の覆刻です。だから見苦しいと斷つたのですね^^; 六號の印刷物をいくらか見ましたが、「を」の脈絡が繋がつてゐるのが見當たらなかつたので切りましたが……。 (kzhrさん) 05 8/28 12:27
  • 六号でしたか。小さいものだから「を」の脈絡まではしっかり見ておりませんでした。 (フカワさん) 05 8/28 13:17
  • あのフォルムはたしかに補足すると綺麗ですが,六号だとするとちと細すぎないでせうか。 (フカワさん) 05 8/28 17:15
  • 補足ではなくて細くと補足。 (フカワさん) 05 8/28 17:17
  • どうでせう。今日の日記にまとめてみました。 (kzhrさん) 05 8/28 17:30
  • [URL] (kzhrさん) 05 8/29 0:42
  • 六号の総数見本帖はたしか印刷博物館にあるはずです。 (フカワさん) 05 9/9 23:41
  • 依頼すれば見せてくれるやうなものなのでせうか……。 (kzhrさん) 05 9/10 1:16
  • 副手もくれると思いますよ。 (フカワさん) 05 9/11 22:18
  • 複寫、ですか。暇(と交通費)が出來たら行つてみようと思ひます。 (kzhrさん) 05 9/11 22:26
  • 副手でなくて複写でした。 (フカワさん) 05 9/15 10:26
  • [URL] に東京版(?)がありました。ほぼ同じ内容のやうですが、大阪版がどこかへ行つてしまひました(おーい)。 (kzhrさん) 05 9/23 16:34
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下の畫像、攵なのか欠なのか。それで、といふのでもありませんが、今日本屋に行つて辭書の棚を見ましたら、府川さんの『難讀語辭典』(太田出版)があつたので早速立讀みしました(えー)。序と凡例だけ見て苦笑してをりました。帶の文句で謳はれた對象讀者であの文章がわかる人間がいくらをるのやら。

扨、同じ棚の段には三省堂の『解説字體辭典』(江守賢治、1998)が置いてありました。興味深い内容でしたが、ただ、楷書を明朝で再現しようとする誤謬にこの人も陷つてゐるのが不思議でした。同書店で『アイデア』の312號も讀みましたが、レイアウトが入替り立替りでなんだか不思議でした。しかし、府川さんのお宅は地震があつたらどうなるんだらうと冷や冷やするやうな作業場ですね……。

でしたばつかり。

20:52

  • どうなるのでせう。殆どの窓の外には鉄格子が填っているし。 (フカワさん) 05 8/28 13:14
  • 棚が倒れるのとそれとは無關係な氣もしますけれどね。 (kzhrさん) 05 8/28 13:33
  • あの棚は重すぎてまず倒れないと思います。自身のとき一番怖いのは本棚の上のほうに横積みにしてある本ですね。 (フカワさん) 05 9/9 23:43
  • 玄関が歪んで開かなくなつてしまふと逃道が殆ど無いんですよ。 (フカワさん) 05 9/10 0:39
  • あー。それは深刻ですね。 (kzhrさん) 05 9/10 1:04
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2005年8月27日(土)

「○○××學」

梅原猛が「梅原日本學」と呼ばれて「折口民俗學」だのと比して喜んでゐたが、おだてに弱いなあと思ふのは、誰々の何々學といふ呼稱は、その人の説が「特殊な」學説で、(我々)正統派と區別して置かう、といふ意圖を感じるからなのだが、穿つた見方なのだらうか。

一と昔に話題になつた『ラブ&ボディBook』とやらを反對派のサイトで見たのだが、極めて穩當な内容だと感じたのはなぜだらう。そのサイトを眺めていくと、小學生に教へてもわかつてもらへないで、「貞操派」を勢ひづかせるだけではないかと強く思はせるのもの([1][2])もあつたのだが。といふか、小二のときの教室に[2]のやうな本があつて、「エロいー」だの云はれてゐただけだつたから、事實さうなのだらう。

23:15

  • 宇野経済学はもともと思い切り異端でした。 (fukawaさん) 05 9/10 23:58
  • でも、それは自稱的ですよね。梅原は呼ばれて喜んでゐたのがなんとも、と思ふのです。 (kzhrさん) 05 9/11 0:25
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2005年8月28日(日)

六號の細さ

26日分敵を討つにて、府川さんより「六号だとするとちと細すぎないで」はないかと指摘を受けまして、元資料と重ね合せて見ました。見本は「を」。1200dpiの、まあ安物のスキャナで入力したもので、『秀英體研究』掲載の『活版見本』(1903)の「六號假名書體見本」が資料です。コピー資料が元なので氣が引けますが。左から、スキャンした畫像を一定サイズの正方形に納めたもの、アウトライン化したもの、左の二つの畫像を重ね合せたものです。

圖1圖2圖3

指摘されて、これは細すぎか、と思ふ部分と、こんなもんだよなあと思ふ部分と。太い部分が細すぎるかもしれません。

17:40

  • アウトラインデータは位置を調整してTTFに入れてますが、今回は元データに位置をあはしてあります。 (kzhrさん) 05 8/28 17:45
  • 印圧によるマージナル・ゾーン込みで「正像」とする小宮山博史さんの視点からすると大分細まっていますね。ベントンのパターンの原図のようだと言いますか……。 (fukawaさん) 05 8/29 14:34
  • ふうむ。大日本スクリーンの五號に入つてゐる六號のもとと、私が參照したものとは別らしく、去年のセミナーの配布資料を見て、どうしてかうまで違ふのだらう、と不思議になるくらゐでした。特に「う」とか。「も」なんかも細かつた。なもので、「う」を黒い部分ぎりぎりに線を引く代はりに、他のを少し細く作つたのです。だからベントン原圖といふのは大分當つてゐる氣がします。 (kzhrさん) 05 8/29 15:07
  • 私の見たものが矢鱈細かつた、といふことです。大日本と字游工房の初號を比べて小宮山さんが仰つた、「時期が下つて太くなつた」は、これにも當て嵌まりませうかね。 (kzhrさん) 05 8/29 15:09
  • あと、矢張り小さいサイズなので、印壓を入れて線を描くのが結構大變なものがあつたりしますね^^; それが主因か知らん……。 (kzhrさん) 05 8/29 15:11
  • 写植時代に一号細仮名の文字盤を作りました。文字によって太い細いがありすぎるので一番細いものに揃えたところ結構綺麗なものに仕上りました。そのときのウェイトがこのくらいだったような……。その文字盤は印刷博物館にあります。 (fukawaさん) 05 8/30 11:26
  • 見出し用なんかでこれはこのまま作つて、マージナル・ゾーンそのままのを別に作つてみますか。つて誰に云つてるのだか。 (kzhrさん) 05 8/30 21:14
  • 一号細仮名は私の生涯でのベスト・リメイキングです。ネタは京都で羽良多平吉が買ってきたゴム印の箱の清刷でした。あの頃は素面だと手も震えなくて四インチ程度の原字を書けたのですが,数年前から素面じゃ手が震えるようになって原字書きは諦めました。 (fukawaさん) 05 8/30 22:05
  • ゴム印ですか。成る程。一號は全部を見たことがありません。まだ賣つてゐませうかね。4inとはなんだか大きい氣もしますけど、映えるでせうね。素面だと手が震へるとは大變ですね。 (kzhrさん) 05 8/30 22:44
  • しかしゴム印の蓋には濁音・半濁音がなかったのですよ。従って「一号細仮名擬」なんですが。早いところ総数見本帖を探さないといけません。 (fukawaさん) 05 9/6 22:56
  • あらまあ(笑)。 (kzhrさん) 05 9/7 0:05
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2005年8月29日(月)

不思議なOOo

フレームを使ふと、その擧動の意味不明さに惱む。PDF出力で、Type1のフォントを指定したら別のTrueTypeフォントに勝手に變へられる。 Swiss 721をArialにするのはまだわからんでもないが、ZurichをNewsGothicMTにするといふのはどういふエンジンなんだか。しかも Type1からTruetypeに入れ替へても直らないし。

14:39

  • あー、BitStreamのはPDFに埋め込めないのかもしれないなあ。 (kzhrさん) 05 8/29 14:57
  • 畫像にして對處。EPSつて、あんまり使ひよくないですね、大きさが指定できなくて。 (kzhrさん) 05 8/29 15:42
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OOoで組版と戲れる

ルビを入れてまともな組版をするには、Edit Paragraph Styleから行間をFixedにする。追出しで組むと、」!っなど餘計なものも追出すので、文章を調節できるなら書き直して工面する(待て)。ボックスを配置するときは、Entire Pageでできるならさうしたほうが樂。PDF出力では無理やりフォントを埋め込まうとするくせに、Truetypeしか埋め込めないやうなので注意する(何)。しかし畫像にして出力しても印刷すると灰色がうつすら出る(死)。見たところTimes New Roman, Arial, NewsGothicMTなどを埋め込みたがる。和文だとMS明朝。使つてないはづなのにPDFの文書のプロパティにはMS-Minchoとあつて何がいけないのかわからなくて惱まないこと。一文字だけ書體を變へてゐたりするとたまにあるぞ。字間調整がうまくいかないので、散文で四分アキの組版はできません。といふか、句讀點が。

今囘Bitstreamが駄目、Monotype Garamondは好きだけど氣が進まない、でefont serifを遣ひましたが、本文サイズだとSlab Serifみたいな感じで、難しい書體だなと思ひました。

20:35

  • と思つたら、バックグラウンドをグレイにして作業してゐるのをそのまま引き繼いだだけの模樣……。透明色はないのか。 (kzhrさん) 05 8/29 22:46
a(半角)と入れてください。

2005年8月30日(火)

田舍と都市部の丁度いい眞ん中に住まつて(と思つてゐるのだが、都會と田舍とで兩方から異論が出てきさうな氣もする)、家の中が靜まると、この時期は蟲の音ばかり聞こえる。初夏に鳴きはじめ、盛夏は默り、八月の半ば頃からか、再び鳴きはじめる。リーリーだかキーキーだか殆ど一樣に響き渡るのだが、耳を澄ますとときをりコロコロ鳴くのもをり、夜更かしで机に向かひ作業して、やうやく心定まり集中する體に心地よく染み渡るものだ。

21:21

a(半角)と入れてください。

2005年8月31日(水)

「行きて、汝の為すことを為せ」

遠藤周作の『沈默』に、聖書から上記の句が引かれてゐるのですが、一寸遣はうと思つて出典を探してゐるのですが、どこだかわかりません(聖書のほうも沈默のほうも)。マタイによる福音書26:50かヨハネによる福音書13:27で、後者のほうだと思ふのですが、欽定譯だと"And after the sop Satan entered into him. Then said Jesus unto him, That thou doest, do quickly."とあり、「行きて」の部分がどうにも見當たらない。ただ、前者だとなぜお前がをるのだ、といふ意味の氣がする(聖書教會の譯もさうなつてゐる)。なぞ。

ところで、この句はイエスがユダへと投げかけた句として知られてをりますが、聖書を借りた本棚に『新約聖書物語』といふのがあつて、これは昨日讀んだ『スイスジョーク集』の見出しに『舊約聖書物語』の句が遣はれてゐるといふので謝辭があつたので、昨日は時間が無かつたけれども今日は見ようと思つて見たら、「お前のすることをせよ」と云つたのは、ユダにパンを與へた後で、さうするとマタイ26:50は位置がをかしいといふので調べなおしたのが上なのですが、そのほかに、『沈默』のやうに、ユダについて考察してあるのを見て、ほう、と思つたのでした。『沈默』、『新約』ともに、ユダが裏切り者と呼ばれる一般的理由、銀三十枚を否定してをります。それをいふならペトロとて。そこからの解釋が違ひます。『沈默』では、ユダもまた痛みを負つて、「キリストと同じやうに死んだのだ」(引用ではありません)といひます。對して、『新約』では、ペトロはイエスを裏切つたことについて泣き、再び神を見出した、だがユダは絶望して死んだ、この神を見失つたまま死んだといふのは罪であり、裏切りなのだ、といふのです。これは實に興味深い見方でありました。

ところで、
Quod Facis Fac Citius(Ioannem 13:27)
Amice Ad Quod Venisti(Matthaeum 26:50)
をUniversで、文句を14 DTPpt、引用元を12 DTPptでやつて、アウトライン化したものをEPSでどなたか送つてくださいませんか。序でに「汝」「爲」のヒラギノのウェイト8のアウトラインも付けていただけると幸ひ。こちらは18 DTPptにて^^;

20:27

  • p.129(新潮社<新潮文庫>、1981)にありました。 (kzhrさん) 05 8/31 23:28
a(半角)と入れてください。

マージナルゾーンを入れてみる

今度は、「あ」で。

マージナルゾーンを入れて描いた線マージナルゾーンを除かうとした線

22:24

  • いきなり一番難しい字に行きましたね。 (fukawaさん) 05 9/1 10:19
  • ははは……。 (kzhrさん) 05 9/1 12:34
  • 「わ」や「あ」に関する限り,どうも六号は,三号細かなよりも一号細仮名に骨骼が似ているようですね。 (fukawaさん) 05 9/3 14:12
  • 「わ」ではなくて「を」だった……。 (fukawaさん) 05 9/3 14:12
  • 三號細かなと一號細かなの一號よりと云つた風です。三號は大人しすぎるけど一號は氣が引けるといふ方に(ゐるの?)向いてをるかと。 (kzhrさん) 05 9/3 15:36
a(半角)と入れてください。
 
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