Diary/ + PCC + — HIMAJIN NI AI WO. Love Idle

2006年12月1日(金)

しはす

かんけいなくねむい。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月2日(土)

出かける前に

昨日録し忘れた購入録。

尾上八郎校訂『嘉禄本古今和歌集』岩波書店〈岩波文庫〉、1927.11。
金井美恵子『恋愛太平記』1、集英社〈集英社文庫〉、1999.11。
佐佐木信綱編『新訂新訓万葉集』上下、岩波書店、1927.9・10、1954.9・1955.5(改版)。
大岡昇平『成城だより』III、文藝春秋、1986.5。

大岡: 276に同意する一文あり。すなはち書店にたのむには人名と書名とのみでは足らずとする行なり。

08:42

a(半角)と入れてください。

旅先

中學生のころはこんな教材をかはされたなあと宿してくれたひとのお子さんのをみておもふ。

22:50

a(半角)と入れてください。

2006年12月4日(月)

Jimbo comes to Japan next March

Jimmy "Jimbo" Wales, the founder of Wikipedia, showed he would come to Japan next March in his travel schedule page (But I heard he comes to Japan from March 4 to April 6 in IRC, but it's not serious problem). They'll be excited days XD

13:34

a(半角)と入れてください。

おもひだしたことなど

  • 某キャンペーンに割合小さく「房總發見傳」。
  • 渥美書房で『江戸讀本の研究』が定價より1000圓ほどお安く。
  • 川田久長を廣げてるのに大岡昇平を讀んでゐたらその組合せがをもしろいねといはれる。
  • 男女さへ相對的であるとしても生物としての歴史がそれに制限をくはへるのはあたりまへである。そのうへで人間といふ「單位」についておもひめぐらしてみる。
  • 坊さんがマイクを使つてゐる件。
  • 〈郊外〉の〈田舎〉で妙にゐごこちの惡い件。
  • ジャンク・メイルのフィルタを改めんとてSpamAssassinをみるに、日本語パッチをあてずばkakasiをつかはぬとてやめたり。やはりPOPFileしかないのか。
  • 64の『電車でGO! 64コントローラー』のまんなかの凹みは時計をおくのだといふことに不意に氣づく。
  • パイの實の新製品が美味。

22:57

a(半角)と入れてください。

2006年12月5日(火)

おでかけ

命なるかな、とは白川さんのことばとしてわれわれに遺されたもののひとつで、府川さんの『理戰』84號におけるインタビューの副題「宿命に拉致された人生の落とし前を五〇代でつけたぞ」に通ずるものがある氣がするものの、落とし前のついた人とつくまへに逝つてしまつたひとは同列に扱へないし、ここでは白川さんがメインなのであり、私はあしたより京都に行き明後日の白川さんのお別れ會に出席せんとするのである。

お晝ごはんより後の豫定は大體埋つたものの朝ご飯を食べてよりの豫定立たず。寐るといふのもすてきな案だが鍵のあるところでないとさういふことはしたくないので一人で京都驛周邊を探索しようか、などとも考へるものの相手をしてくれるひとがゐるなら大歡迎なのであります。

22:41

a(半角)と入れてください。

動向録

Rêverieの樂譜を見比べてみる。安田加寿子校註のものがペダルはともかく運指他で好ましげだつたのでコピーする。rit.つてなんですかつて以下略。リタルダンド? 横文字わから(以下抹消)。

『新編世界大音楽全集』器楽編52「ピアノ連弾集I」音楽之友社、1993.8。
ロイス・キース『クララは歩かなくてはいけないの? 少女小説にみる死と生涯と治癒』藤田真利子譯、明石書店、2003.4。
を借りる。

『一冊の本』第11卷第12號(朝日新聞社)屆く。

23:07

a(半角)と入れてください。

2006年12月6日(水)

Curt

Curtといふものが用意されてゐるやうだが、これは以前あつたデータベースをひきつぐものではないやうである。無駄な……。

02:59

a(半角)と入れてください。

出發

いざけうと!

20:53

  • と書きながらきやうとのやうにもおもはれて。 (kzhrさん) 06 12/6 21:01
  • けふとだつたりして。 (nnhさん) 06 12/6 21:59
  • ぇー。 (kzhrさん) 06 12/8 15:35
a(半角)と入れてください。

2006年12月7日(木)

出發 (2)

まうかへります、いざ……鼠國。

23:43

a(半角)と入れてください。

2006年12月9日(土)

白川靜お別れ會雜感……が書けない

不遜なことに寝不足のままお別れ会に列席した私の雑感抔、内実に乏しいのみであらうが、わたしに代理を託した方々のためにも誌……さうとしてゐるのであるが、かれこれ9時間ほど書きあぐねてゐるので、後日に期すとする。とりあへず生還。

23:20

a(半角)と入れてください。

2006年12月10日(日)

文字の使分けと機能

たとへば片假名に意味に關係なく音を表示させるだけの機能をになはせやうと無意識でも心がけてゐて、それをある日氣がついて片假名で書かれると意味がわからないといふのはあまりに素朴で、しかし、われわれが複雜なつかひわけに氣を配つてゐるといふことを如實に示してもゐる。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月11日(月)

白川靜お別れ會記事斷片

野中廣務がゐた。

文化勳章の状の形式がすこし理解しかねた。

長女の史さんの仰つた、夏に最後の文字講話の録の校訂を終へられて、いま休んで二年間書き續けたい、といつたのはなんだつたのだらう、聞取れなかつた。金文がどうの、と仰つてゐたやうにおもふ。かなはなかつたけれども、死を悟るとすぐにあとに業を頼むものを言づててゐたさうな。本人やまはりのかたがたよりも第三者が面食らふ好き例。

「ぼくはようけ書いたなあ」。

楚辭の暗唱をこはれて途中でとまり「こんなのやつたの70年まへだよ」、と。

無聲慟哭。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月12日(火)

『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)をめぐる15の哲学』がNDLでもWebcatでもbooks.jpでもみつけられない件

ISBN: 4-270-00165-8なのだし、NDLくらゐにはあつてもよささうなものだが、ないのは解せないことである。

17:58

  • 2006年10月発行のものがようやくopac.ndl.go.jpに登録されはじめた頃じゃないか、と言ってみる。 (テストさん) 06 12/13 22:14
  • books.jpもおそいんでせうか。 (kzhrさん) 06 12/14 2:18
a(半角)と入れてください。

記録

お別れ會をでると、立命館學長からの參列への禮状と白川さんの囘想録を渡された。

白川静『回思九十年』平凡社、2000.4。
この12月が發行の初版第八刷で、ジャケットの著者紹介に2006年10月歿と記さる。

翌日に
河上徹太郎編『中原中也詩集』角川書店〈角川文庫〉、1968.12、1984.9(改版)。
武内義雄訳註『論語』岩波書店〈岩波文庫〉、1943.4。

論語にはべたべたと錦秋{中/高等}学校もみじ文庫(いづみ文庫スタンプもみえる)とスタンプ(あえて印とよばない)がおしてある。

23:43

a(半角)と入れてください。

2006年12月13日(水)

返金

大學祭の諸經費は19萬もしたらしい。賣上げをいれると8萬元手から減つてしまつたことになる。とまれ、殘金は歸つてきたわけである。縮小財政には成功してないし、いつまでも働かないわけにはいかないのだが、郊外といふのは選ぶものに乏しくどうしたものかとおもふ。

23:29

a(半角)と入れてください。

2006年12月14日(木)

ジャンクメイルの恐ろしさ

この一月ほど、PHSにジャンクメイルが執拗に送られてくるのだが、たちのわるいことに、PHSのあまり優秀でないMUAではヘッダの解析などは望みようもないしジャンクメイル受信拒否といふのもかなはない。HTMLメイルはPHSでは讀めないのだし鬱陶しいだけなので一週間ほどためてゐたらば、2ヶ月分のメイルのデータが今週の月曜日分までぜんぶ消えてしまつてゐたのであつた。油斷大敵火事親父……。

高木さんに
小島幸枝・龜井孝解説『どちりいな きりしたん(バチカン本)』勉誠社〈勉誠社文庫〉、1979.1。
の購入の融通をきかしていただく。しかし解説はどちりいなのカサナテンセ本の覆刻のはうに收められてゐるやうで、ぎやどぺかどるではなくどちりいなを買つてしまつたのもなにやら仕方がないなあとおもはれて云々。高木さんのいつてゐたウィキペディアにはモデレータがゐるとか私が何人も泣かせてきたとかいふ怪しい情報はとこからきたのだらう……。

圖書館で新村出『南蠻更紗』(改造社)の初版を眺める。

23:29

  • 不確かなことを云って済みません^^; (高木さん) 06 12/15 7:47
  • 『南蠻更紗』の装釘は素晴らしいと思ひます。 (平頭通さん) 06 12/15 19:13
  • 不確かなのはかまはないのですが、出所が氣になるといふことです。人づてのやうなことを仰つていらしたでせう。『南蠻更紗』が帶びる裝釘は、いはゆる南蠻趣味の典型としてうつくしいとはおもふのですが、しかしそれは自らもその極樂的な想像に浸つてゐるといふことでもあります(東洋文庫版解説)。全集では確かめ得ない南蠻への態度の一端があらはれてゐるといへませう。 (kzhrさん) 06 12/15 21:53
a(半角)と入れてください。

2006年12月15日(金)

圖書間彷徨

藤枝晃『文字の文化史』岩波書店、1971.10。
あがなふ。
府川充男編著『ザ・1968』白順社、2006.12。
いただく。誤植多し。

圖書の間に間を、夢游して、圖書館のなかでの自分の場所をたしかめる――たしかに居場所のある本の間を縫つて、その存在を知り、さらにひろがる世界を夢見もする。

電車でGo! 64を數年ぶりにやつてみる。相變らずできない。

クレジットカードの請求がきて、もう拂つたと決めつけてゐたもののもきて、豫想額を大幅に超えてゐるのですこし困つてゐる。いや、拂へない額ぢやないんですが。いまいろいろとお財布がさびしいので。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月17日(日)

日記さぼり

昨日は歸つたら草臥れて寢てしまひました。ニュースとかはみるだけみたのですが(!)。

けふもけふとて起きてから雜多なことをするのみ。コメントジャンクがどんなデータをおくつてくるのかみてみたものの、欄をうめて遊んでゐるだけのやうなので、それをついた對策ができないかなどとかんがへてみる。あと、この日記のやうなひとりしかログインしないシステムでCookieはどのやうに發行すべきなのか、など(かういふのもSessionを發行するもんなのか(素人))。

分單位でやつてゐることがかはるのでいちいち録する氣にならないのでやめとく。平頭通さんからコメントを頂いた(平成十八年十二月十六日)が、なにについて私の吟味が足りないとおもはれたのだらうと不思議におもつた。

23:55

  • 装釘をどのやうにするのかと考へる意味合での吟味と御諒解下さい。 (平頭通さん) 06 12/18 3:15
  • あの引用とどう繋がるのか理解しかねてゐます。全集ではそれぞれの本に裝はれた意匠がうばはれ、それにより彼の南蠻に對ふ態度を知る一端がそこなはれてゐる、といふことを意圖しました。そしてそれには仰る「裝釘をどのやうにするのかと考へる意味合での吟味」が缺けてゐるといふのがかかはつてくるのでせうか……? (kzhrさん) 06 12/19 0:40
  • 全集は全集としての統一的意匠を考慮せなばならないと考へます。其処では部分的には個別の内容に特化した意匠を採用するのもありでせうが、さう言ふ点も含めて著作者が吟味するべきでせう。装釘に対する貴方の御意見が巧く私に伝はつて来なかつたので、自身の意見を明確にする意味で自分のサイトで出した迄です。 (平頭通さん) 06 12/19 13:38
a(半角)と入れてください。

2006年12月18日(月)

忘れ物

PHSをサークルの部屋に置いてきてしまつたらしく、手許になし。盜まれてなければいいけど。

急遽歸り際に食事に行くといふ友人たちについていく。學部は同じだけど學科がちがふひと。名前を知らなかつたのだが(爆)、當人が名前で呼ぶのを聞いて覺えた。たぶん。すこし高かつたが、質はよかつたとおもふ。樂しいひとときであつた。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月19日(火)

空飛ぶスパゲッティ・モンスター教

以前話題になつたID、知的デザイン説を笑ひ飛ばし、かつ、トンデモとよばれる類がどのやうな手法をとるかが書いてあるとかないとかいふ、ふざけきつた本を買つてしまつた(ボビー・ヘンダーソン『反★進化論講座 空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書』片岡夏実譯、築地書館、2006.12)のだが、この組版のひどい本のために、といふか財布を見ないのがいけないのに決つてゐるのだが、財布の中身が3桁になつてしまつた。WMFへの寄付が……(汗)。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月20日(水)

簡易コメントジャンク對策

ブランクフィールドにしてみようかともおもつたけれど、ひとまづ、一文字だけ入れるといふのをやつてみる。同時に日本だとすぐわからない送信元拒否も解除。

02:48

  • hiddenにすればいいでは (Sさん) 06 12/20 2:52
  • hiddenだつたら一月あれば破られるとおもはれ。 (kzhrさん) 06 12/20 2:53
a(半角)と入れてください。

あまいねむり

火曜日は起きるのがお晝前であるので、さうすると、自然と寐る時間もずれて、さうすると水曜日が辛くなる。1限こそ努力するものの2, 3限はお勉強をしてゐるので(強調)、午睡は自然と4限になるわけだが、しかし、ややこしきギリシア語で寐ていいのだらうかとおもふのであつた。

23:54

a(半角)と入れてください。

2006年12月21日(木)

木乃伊取り

古本屋に行つて古本をかふのはめづらしきことではない。しかし賣りに行つて買つてかへるだけなのは本末轉倒なのではなからうか。いやない。なぜならただで引取られてしまふものがあまりに多すぎたからである! ……お金がないよー。

岡田謙『一般社會科事典』弘文堂〈アテネ文庫〉、1953.3。
『標準校正必携』日本エディタースクール、1966.10、1992.4(第6版)。
木下是雄『理科系の作文技術』中央公論社〈中公新書〉、1981.9。

23:57

a(半角)と入れてください。

2006年12月22日(金)

贋科學と科學・科學者像

視点・論点「まん延するニセ科学」をみて、贋科學と文學或は世の言説のなかでの科學・科學者像とをどのやうに結びつけるかといふ研究つてあるのかなあとおもふのであつた。

00:10

a(半角)と入れてください。

第一次大掃除

ふときづいたことには、これから私は本棚の整理をするといふことだつた。

ベッドの頭の陰にある放つておいたデッドスペース活用のキャスターつき棚が、いままでなんとなく氣になつてゐたのである。さういふものであるからいちいち引き出すのが面倒くさく、引越しのときに捨てかねてゐたものが埃をかぶつてゐた。今囘はそこに、あふれてゐる本を收納すべく、捨てかねてゐたものの確認をしてみたのである。すると、捨てたとおもつてゐたものがいろいろとでてくるのでわらへた。お習字セットもあつて、これは今後少しづつ物を改めていかうとおもふ。とにかくそれらを整理して棚の片隅へと追ひやり、本棚の棚を2段+あちこちを占據してゐた『名探偵コナン』(1-55卷)を移動。その他の既讀の本も本棚から棚へ移し、なんやらかんやらで、本棚からあふれてゐた本をすべて收めることに成功した。部屋がたいへん廣く感じる。

あとは資料類の整理だが……こちらは捨てるにしろ捨てないにしろかさばるし保管には面倒だしとどうしたものかといつも惱まされる。はてなあ。

02:41

a(半角)と入れてください。

冬休み

けふを以て事實上今年の講義はぜんぶ終りです。わーい。4時間ピアノを彈いた。はじめてかもしれぬ。Gradus ad Parnassum、彈いてみてくれないかなとおもつたものの忘れてゐて頼みそこねし。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月23日(土)

親を見て我が身を省みる

親の惡いところ、といふのでなくて、親の反應を見て我が性格・性質に内省をくはへてみる、といふことで、さうやつて自分との類似で相手の反應を推し量るといふことは、理解の手だてである一方誤解への導きでもあるが、いかんせん後者を評價しすぎてゐたやうにおもはれる今まで。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月24日(日)

とほほな話

けふは世の中の風潮に便乘して晩餐だかパーティーだかを樂しんだのでしたが(しかし買物は男ども(誰)に任せて失敗だつた……自分で選んだケーキは毎度のやうにおいしかつた(自畫自讚))、それをおへて、このまへXREAが休眠アカウントに嚴しくしますといつたので、ヴァージョンアップが續いてゐたのにもかかはらず放置してゐた築竹のFSWikiをアップデートしようとおもつたのです。

……しかし、吾ながら愚鈍と思ふのは、まへにサイトを確認したときにダウンローダーのログが6月で止つてゐながらそれを不審におもはない自分なんですが、アップロードしようとしても何囘も失敗するのでFTPクライアント(いまだにFFFTPなのでパスワードが平文)のメッセージをみたらDisk quota exceededとあるのでやうやく氣づいたのには、いままで放置してゐたがためにBBSがコメント・ジャンクの澑り場になつてゐたのです……。Inktomiとかがアクセスするのでいちいち生成されるPDFデータなどを削除して、アップロードして、管理畫面からの操作だと重すぎてうまくいかないのでFTPで直接データを消して……などしてやうやく通常の状態に戻りました……。吾ながら情けない。

ケーキを買ふ歸り、津田沼(南のはう)を歩いて、あまり變らないなあとおもふ一方かはらないのはこの世の中で衰退をおもはせることもたしかなのだつた。

23:53

a(半角)と入れてください。

2006年12月25日(月)

年賀状

投函分書上げる。

00:41

a(半角)と入れてください。

おりあひ

ふらふらとしながら思ひだしたやうに資料と遊ぶ、さういふ暮しは我が身には贅澤すぎるとわかつてゐるもののさりとてこの身に怠惰は根付いてゐるのだし、ごによごによごによごによでうんぬん。年賀状をさらに出すべきか思案中。

21:50

a(半角)と入れてください。

2006年12月26日(火)

雨降り

たいへんな豪雨、らしい(家の中からは樣子しかわからない)。レポートを書いたり(論題が大きすぎるのであと20日でかける範圍を見いだすべし)、家人とTVを見たり(わらふため)、本を讀んだり(オトナ語の謎、理科系の作文技術)してとりとめもなく過ごす。

けふは、以前書いた詩の推敲など、してみようか。入學してしばらくしたころの氣持がでてゐて、讀めるか讀めないかではなくて今でも氣になるところの多い詩である:

詩人は無垢をたたへ
いまだ訪れぬ恍惚を夢見る
臨界の一點に怯みし
見來し者として語り續ける

I.

恍惚に留まれないで
この地に詩人は殘る
  至高の音は耳に遠く
  彼は置いていかれたのだ
たとへば
闇のまへに恐怖して
地祇の到來を懼る
  耳を塞ぐとも聞こゆかの
  大地の雀躍する音にみたされて
  あるのは恐怖か恍惚か
無垢であることはできないから
怯えることも憧れることもできない

II.

負ひ目はいつたい
かれをどこへと誘ふだらう
  かれは何を書き何を語り
  何を書かず何を語らなかつたか
  かれの目にはなにが見えなにが聞こえ
  そしてなぜそれが書止められたのか
ゆけなかつたものは
導かれるでもなく去るだらう
飽きに滿るまで、その憂ひが慰められるまで
  凪ぐことのない慾の喘ぎが
  彼を律しつづけてゐる
  法悦にひたらうともそこには見えないのだ
けだるくとも良い彼は眠りを求める

III.

けだるいならばけだるいままで
ゐることも難しくない
  風さへもだるさを訴へて
  澱のやうにすべては底沈み
ラジオでもかけて扇風機など囘して
怠惰に眠つてゐよう
すべてこれからくる豫定など幻想で
  眠りといふ眠りは
  怠惰がうつろに食ひ漁つてしまつた
世界はかれを捨てはしまい

IV.

螢光燈にやかれる
皮膚に貯められた火照りは
メラニン色素を働かせる
誰もゐないだだつ廣い部屋で
壁を照らす電燈だけで一人

V.

人聲が風の音にまぎれ
日陰の空氣はけだるく温いけれど
居心地が惡いほどではない
  世闍葺唯佛是眞とつぶやいて
  この世にあらざるものが
  眞かどうかわかりかねた
ラップ・トップ・コンピュータを打つ
その軟らかい抵抗と手のひらに傳はる熱
暖房となるのもわかることだ
  音の止まざるなきを疎ふのはなぜだらう
  ノイズ・キャンセリングをやるやうに
  スピーカの音量を上げる
  聲が消されていく……
遺つた最後の燈りを消して部屋を出て行く、
音のしていくはうへ、
聲の消えていくはうへ……

そして、原詩:

詩人は無垢をたたへ
いまだ訪れぬ恍惚を夢見
臨界する一線を越えられないで
「見來し」者として語り續ける

I.

恍惚に入りきれずに
この地に詩人は殘る
  彼の耳には至高の音も遠すぎた
  彼は置いていかれた
  幻が入つてくるのにひるんだのだ
このだるい現實を
飽きもせず生き續けるからこそ
詩人などしてゐるのだらうか
たとへば
闇のまへに恐怖して
地祇の到來を懼る
  耳を塞ぐとも聞こえるやうな
  大地が雀躍する音がみたされて
  あるのは恐怖なのか恍惚なのか
「無垢である」力はないから
怯えることも憧れることも何か不純だ

II.

その負ひ目は
かれを何に誘はうか
  かれは何を書き何を語り
  何を書かず何を語らないのだらうか
  かれの目にはなにが見えなにが聞こえ
  そしてなぜそれが書止められるのか
ゆけなかつたものは
なにに導かれるわけでもなく去るだらう
飽きが來るまで、その憂ひが慰められるまで
身を焦す慾望の火が
喉を燒き強い渇きを飢ゑを與へて
なされるがままに彼はまかせた
  求めても得られない類の激情が
  彼を律しつづけてゐる
  法悦にひたらうとしてできないのは
  そのためだ
けだるくとも良い彼は眠りを求める

III.

やるせない氣だるさはそれでゐて
忘れるのにはよくできてゐる
けだるいならばけだるいままに
ゐることも難しくはない
  風さへもだるさを訴へて
  いやいやに押されてすぐに止まる
澱のやうにすべては底沈み
ラジオでもかけて扇風機など囘して
怠惰に眠つてゐよう
すべてこれからくる豫定など幻想であり
この怠惰を妨害するものなどないといふ
世界の法則が優しく守つて呉れやう
  眠りといふ眠りは
  怠惰がうつろに食ひ漁つてしまつた

IV.

螢光燈が私をやく
皮膚に貯められたエネルギーは
火照りとなりメラニン色素を働かせる
誰もゐないだだつ廣い部屋で
壁を照らす電燈だけをつけて一人

V.

熱つぽい體を日の當らない風の屆くところにおいて
あまり考へないで手を動かす
人聲が外から入り風の音にまぎれ
空氣はけだるく温いけれど居心地が惡い
ほどではない
  世闍葺唯佛是眞とつぶやいて
  この世にあらざるものが
  眞かどうかわかりかねた
  この世にあらざると思ふものは
  案外この世にあるものだが
熱のひどさのわりにラップ・トップ・コンピュータのバッテリは長持ちして
手に傳はる熱つぽさは暖房になるのも了解できた
廣いヘ室に一人
  明るいうちは音が止まざるなきを
  疎ふのはなぜだらうか
  ノイズ・キャンセリングをやるやうに
  手許のスピーカの音量を上げる
  聲が消されていく……
遺された最後の燈りを消して部屋を出て行く、
音のしていくはうへ、
聲の消えていくはうへ……

半年も前に書いたものを書きなほす、といふ作業は、何う譬へられるだらうか。書きなほしてゐる今の私は、原詩の内容を理解してゐると信じてゐる。校訂者と改訂者をわけるものはなんだらうか。改訂者はあたへられたテキストはもつとよく内容をあらはすことができると信じてゐるのだらう、それでことばを削り改める。

23:46

a(半角)と入れてください。

2006年12月27日(水)

日記と時計とカレンダー

日記をつけることは、時計とカレンダーを見て生きる人間のものではないんだらうかとおもふけふこのごろ、どちらも見ないで一日を單位として生きてゐない私にはつけにくい氣がする(言ひがかり)。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月28日(木)

私たちを越えた知識の創り主が、私達を正気に戻してくれることを信じるに至りました

すこしでも思ひあたるところのあつたあなたはすでにウィキメディア(もしくは、ウィキペディアだけかもしれない)に浸蝕されてゐます。お氣の毒に。

晝頃からずつとウィキメディア財團のMLの要約配信サービスの日本語版を譯出してゐました。ふだん譯してゐる人が途中で放棄してたせゐなのですが、ふだんは英語で讀み流してゐるものの(ニュースだし文章だし)、いざ日本語で讀み流せるやうにするとなると面倒なことこのうへないなあとおもひました。難しいことはなにも書いてないのですが…………。

北海道の祖母より魚介と蒲鉾が屆いて嬉しくもあり基本的に立派なものが送られてくるので食べること以外は大變であつたり。

『一册の本』第12卷第1號(朝日新聞社、2007.1)が昨日送られてきたのを失念してをりました。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月29日(金)

かゆいところに手が屆くの研究(嘘)

研究するつもりはまつたくないんですけど、ニーズにあはせてくれた、といふ感じがとてもするフレーズではないでせうか。

18:16

a(半角)と入れてください。

絶讚引籠り中

24日に出歩いて以來家を出たのは年賀状を出しにポストに出向いたときとごみ捨てに行つたときだけです。けふは29なので、元旦まで粘れば1週間引籠りきつたこととなります。……夜更しが過ぎて髮が傷む。

23:55

a(半角)と入れてください。

2006年12月30日(土)

Support Creative Commons

Creative Commonsを支援してください。Creative Commonsは、著作物の共有のためのライセンスで、アメリカに本據があるほかに、日本やブラジルなどにも支部があります。今囘活動のために30萬ドル (USD) の寄附を募つてをり、のこり4000ドルで目標額に到達です。フリーな知識の擴大を目すウィキメディア財團を支持くださつたみなさまがた、フリーな創作活動を支援するクリエイティブ・コモンズへの支援もしてはいかがでせうか(私自身はクリエイティブ・コモンズはそのライセンスを利用するのみでその活動への積極的な貢獻はしてゐません)。

19:19

a(半角)と入れてください。

2006年12月31日(日)

年の瀬におもふこと

は特にないのですが、いろんなことがたしかに2006年にはあつていちいち落ち込んだり喜んだりひや汗をかいたりしたものでしたが、それが私の中で2006年のことと覺えられるかは怪しいものの、4つの季節をめぐりながら出合つたさまざまなことどもは2006年と呼ばれた4つの季節のめぐりにあつたことを忘れないでゐようとおもひます。みなさんもうまもなくです、來る年もまたよき一年でありますやうに。

21:51

a(半角)と入れてください。
 
最近の日記
過去ログへの誘ひ:
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2015