先日讀んだ言葉が心に殘る(うろ覺えなのではある)――「戰後になつて戰前は間違つてゐたとよくいはれるやうになつたが、しかし、さういへるほど我々は賢くなつたのか?」
明治のもの、昭和のものは、温故知新の對象とはしえないのは、温故しうるほどに「古く」ないものを、無理やり過去のものにしたからであり、温故知新の眞似事をしても上ツ面を撫でるだけなのである。
21:36
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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