田舍と都市部の丁度いい眞ん中に住まつて(と思つてゐるのだが、都會と田舍とで兩方から異論が出てきさうな氣もする)、家の中が靜まると、この時期は蟲の音ばかり聞こえる。初夏に鳴きはじめ、盛夏は默り、八月の半ば頃からか、再び鳴きはじめる。リーリーだかキーキーだか殆ど一樣に響き渡るのだが、耳を澄ますとときをりコロコロ鳴くのもをり、夜更かしで机に向かひ作業して、やうやく心定まり集中する體に心地よく染み渡るものだ。
21:21
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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