2005年8月15日(月)
2004 JIS をめぐる混乱 といふページを教へてもらつたのだが、なんだかよくわからない。ただ、少し2000JIS關係のページを見て廻つただけなので、その疑問を深く掘り下げることが出來ないのだが。
ここがよくわからなかつた(えらそうに書いてあるが、あまり檢證をしてゐないので、勘違ひが多く豫想される。dt要素で圍まれた部分が上記ページからの引用である)。
そもそも、責任者は誰か。
なんの責任だらう。たぶん略字が消されることについて、なのだが、例示字體變更で別に消えるわけではないだらう。JIS漢字コード表の改正について−報道発表−経済産業省 でも確認できる。まあ、例示字形が變れば書體メーカも从ふだらうといふのは、實質的變更かもしれないが、それでも異體字も獨立して符號が宛てられない限り字體は同一である。
決定者:JIS委員会
胡散臭い、と思ふ部分。この文章を少し讀んだ限りでは、限りなく具體的な事象への言及がすくなくしてあるやうに見受けられるが目の錯覺か。
そもそも、初期のJISの方針は、
初期のJIS、といふのは78 JISのこと? でもさうだとあとの話と整合性が取れないので2000JISのことを云つてゐるのだと、思ふ。
ところが、その方針をひっくり返して、「字形の変更」という一見トンデモな方針を提案した人物がいる。それが、私である。
いつの時點で云つたのか。言つた時點によつては、『表外漢字字体表』に對應するのが、トンデモ、といふ意味にも取れるが、2000JIS制定前なら何を考へてゐるのかと無視されたことだらう。
略字と正字をともに完全に生かす方法はない。
完全に、がなければダウトなのだが。といふか、この論者がいふ略字正字とは一體なんなのか、といふのがはつきりしないやうにも感じる。
ここで、最初にあったのは、「略字を優先する」という方針である。
うーん……。
その分、略字の氏名をもつ少数の人は「余計な点が消滅した」とか何とか言って、大喜びだろう。
……。
通常、文字コードの規格を決めるのは、理系の人々である。
…………。
日本語の伝統的な文字遣いが破壊され、
……もう、勝手にどうぞ、といふ思ひが。
「フォントの変更」以外は、何もしないでいい。また、「フォントの変更」すら、やらないでいい。OSが更新されるにつれて、自動的にどんどん更新されるからだ。
あとはをかしい部分を擧げて、氣になつたらコメントをすることにします。
だから、文字コードは、「文字としての同一性」にこだわるべきなのだ。
この段落はまともだと思つていいんではないでせうか(自信なし)。
また、たとえ頭を下げなくても、この決定に至った理由を、ちゃんと説明する義務がある。
……どうしたら説明されたことになるのかわからない。小形克宏の「文字の海、ビットの舟」―― 文字コードが私たちに問いかけるもの を見る限りでは、改訂に變更理由が書いてある(「JIS X 0213の改正は、文字コードにどんな未来をもたらすか」)。
全部チェックしたわけではないが、
……そんなあ。
なお、どうしても「略字の辻にしろ」と文句を言う顧客もいるだろうから、そういう顧客に対しては、「コードポイントの変更の手続き」を取ってもらえばいい。
……さうだつけ。辻は例示書體の變更だから、コードポイントの變更の仕樣がない氣がする。
「正しい読み方は?」と尋ねても、無意味である。もともとは誤字[勝手に自己流で作り出した文字]なのだから、正しい読み方などはもともと存在しない。
ひどい斷定のやうに聞こえるが。
かくて、あなたは今後、変な文字をたくさん使うことを迫られる。
……。これはどうなの?
変な文字の**さんたちも「この異体字を使え」と強要するからだ。
JIS改正と關係のないところへおはなしが行つてはゐませんか?
檢證もしないで更新しようかとも思ひましたが、流石に一通りの確認は取つたつもりです。
23:49
q要素等は使へないのか知ら (kahusi さん) 05 8/16 8:36
ああ、文字講堂の人か(何 (kahusi さん) 05 8/16 8:41
qめんどいやん。これが眞相といふことではてなブックマークで話題になつてゐるらしいので書いてみました。 (kzhr さん) 05 8/16 11:36
無智は無慙なり。嗚呼。一点しんにゅうの「辻」が略字で二点しんにゅうなら正字ですか。はああ。 (fukawa さん) 05 9/10 0:21
無智を指摘されて益々横柄、すさまじいの言葉がお似合ひでせうな。 (kzhr さん) 05 9/10 16:10
[URL] で更に勝ち誇つておいでです。 (kzhr さん) 05 9/10 16:12
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——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め (中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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