小宮山さんや片塩さんはMotogiと言ひ(小宮山さんは本木家オランダ文書の自筆サインは「Motogi」となっていますので、「もとぎ」と濁るのが正しいと思われます。もじくみ仮名書体について
と書き、片塩さんはどこだつたか忘れたが、印刷博物館の「活字文明開化」展での本木のローマ字表記がMotogiであることを嬉しがつてゐた)、しかし『活字文明開化–本木昌造が築いた近代』(印刷博物館、2003)に掲載されてゐる、「本木昌造を生み出した長崎通詞の世界」(杉本つとむ、p.41)の註では、「本木家の読みにはモトキとモトギの両者があるが、幕末嘉永元(千八百四十八)年、長崎に保護されたR・マクドナルドの著書“Japan / story of Adventure”に、彼から英語を習った一人、Motoke Sayemonの名がみえる。これは正栄の子にあたる本木昌左衛門と思われるので、本木はモトキとよばれていた証拠になる」とあり、どちらも本木家のローマ字表記に據つてをり、長崎通詞の資料を讀んだ事のない身としては、わからないーといふよりない。
22:23
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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