音韻。中央語の研究に資するための方言研究とか陳腐なかんがへなど思ひだしてみる。
80s。東歐が一貫して擔ひつづけてきた弱者のたちばについて。
三馬を讀んでゐて、「おれは潮來にいこまの助。女郎は早惚れうらに戀衣」とあり、なんのことだらうかとgoogleに聞いたら安達ヶ原の鬼女傳説にかかはるもののやうで、能の「安達原(黒塚)」にも見られるといふ。さうして謠曲大觀本で見ると、いこまの助(生駒助)など出てこない。それで、日本説話大系で福島は安達ヶ原の説話を確認すると、生駒助が出てくる。これは異なりと思つていろいろと見てゐると、京傳に安達原の合卷があるのを知つて、典據を見ると(三馬はこの合卷の1年前に問題のものを書いたので、これを見た可能性はない)近松半二の『奧州安達ヶ原』だといふ。そこからこの淨瑠璃臺本を見つけるのに手間だつたが、まあいちわうふるい活字本で見て、古典文學事典にいちわう當つてみれば、近松が題に敷いたいづれにも生駒助が出てこない。はて、近松の創作なんだらうか。註釋には關はらないのでふかいりしないが……。
23:55
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
DiaryMaker1.02b
Script written by れん©
Mail me for annul@karpan.net
annulをkzhrに@の後ろにmail.をつけてください。
著作權で保護されてゐる著作物は著作權者の許可なく、私的な範圍を超えた複製をしてはなりません。
Copyright some right reserved.
この日記のKzhrの作品については、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(by-sa 日本)
の下でライセンスされています。