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2008年4月21日(月)

カエサル、種彦、馬琴(1)

カエサル。下調べを怠つて粗筋だけ讀んで行つたのでわかつたやうなわからないやうな。とりあへず、すらすら讀んだ學生を「よくわかつたね」と教員がほめてゐるのはぴんと來なかつたのはたしか。歸りに カエサル『ガリア戦記』国原吉之助譯、講談社学術文庫、講談社、1994.5。 を買ふ。2007年で29刷らしい。

種彦。けふは種彦ではなく一九の草雙紙刊行暴露話をかんたんに讀む。字がちいさい。

馬琴。字が大きい。

池澤夏樹の『星に降る雪/修道院』(角川書店、2008)を讀んだ。超人間的なものからの到來をひた待つ、といふところでは、小説であれば「スティル・ライフ」の主人公、『マリコ/マリキータ』(文藝春秋、1990)の諸編、『花を運ぶ妹』(文藝春秋、2000)の主人公たちと重なるところがあるのではなからうか。 何を問うても答えない海を厭きはてて/わたしは世界一長い河を見に行った

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