いままで口頭でしか傳へられてこなかつたものを文字化するといふ營みは古くからつづけられてゐて、それは功績と呼ぶほかないものである。ここから逆に功績とはその事實を書きとめやうとする營爲であつて、たとへば年表を編まうとする動機はこのやうなところから生まれてくるのかと思はせる。
22:55
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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