新字體は根據がないといふテーゼにも、新字體には根據があるといふテーゼにも反證があるやうに、文字は規定してもすぐにすり拔けられる印象があるのだが、これはなぜであらうか。
『宮廷のみやび: 近衞家1000年の名宝』(陽明文庫創立70周年記念特別展、於東京國立博物館)を見に行く。やはり近衞は、と思つたが、ひとまづ近衞家煕筆の『新歌仙』に驚いたことをしるす。
23:26
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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