西尾 (2004) では人工物(はたきなど)で連用形名詞をつかふものは生活臭の強いものがおほいとするのだけれど、操作が恣意的すぎてあんまり用をなさない氣がする。岡村 (1995) を受けてなほ「〜すること」と唱ふべきなのかなにも示さないのもやる氣がない感じ。西尾 (1961: 63-64) によつて「〜すること」であると述べるが、該當ページには「すること」といふ語が一度も出てこない(西尾 (1961: 70-73) で論ぜられる)。西尾 (2004) はたるんでて西尾 (1961) を讀んで感動をしたひとがゐるとしたら確實にがつくりするだらう。
文獻
・岡村正章 (1995)「「典型的な動詞連用形名詞」に關する一考察」『国文学論集』28
・西尾寅彌 (1961)「動詞連用化の名詞化に関する一考察」『國語學』43
・西尾寅彌 (2004)「連用形名詞の性質について――特に人工物を指示する場合」『大妻国文』35
23:55
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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