ここでいふメタ言語とは言語學の用語で、言語行動それじたいに言及する言語行動をいふが、私は、ウィキペディアについて、世にあるやうな一般の出版物に比して、よりメタ言語が多用されてゐるといふ感覺を持つてゐる。たとへば、「〜の歴史」とページが名づけられてゐれば、その冒頭には「〜の歴史について述べる。」であるとか、「〜の歴史について説明する。」だとかあつて、もしかしたらそこには「〜の歴史」とだけあるのかもしれない。また、たとへばこの項目は未完成です、だの、記述が信用できません、だの、日本法に基づいて書いてあります、だの、〜プロジェクトのテンプレートを使用してゐます、だの、やたらと「本筋」にかかはらないことが書いてある。これもメタ言語に内包される。これは「(かなりを)素人が書いてゐること」+「紙ではない形態」が影響してゐるのだと考へられると思ふのだが、メタ言語が使はれてゐる箇所、頻度をだれか研究しないかなと思つて、いろいろと書いてみた。
22:06
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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