Diary/ + PCC + — HIMAJIN NI AI WO. Love Idle

2007年10月28日(日)

古本日和

朝から出かけて神保町の散歩。

水道橋から日本書房のワゴンを見て靖國と白山の交差點にある掘り出し市を見に行き、記憶に據ればまづ新村出『南蠻更紗』(1000圓)と片岡彌吉の新書(300圓)を買ふ。靖國通りの九段下の方角はあらかた見て(といひつつ、まつりの地圖を見るとまだその先にもつづいてゐるのだが)小川町のはうへ歩き、富岡多惠子『湖の南』など買ふ(小宮山書店出店にて、600圓)。このあひだ一誠堂で明月と椿説の活字覆刻本を買つてゐるはず。300圓。ほかにも買つてゐるはずだが記憶にない。川瀬一馬の書誌學系入門書(エディタスクールだつたか)などいろいろあきらめた記憶はあるのだけれどなあ。田村の出店で『日葡辭典』(5500圓)を買つたあとは物欲とほのき、また無料配送券をもらつたので餘裕がでてくる。小宮山を中3階までひととほり見たところで荷物が重いのもあり、ワゴン見物を中斷して東京古書會館の稀書展など見に行く。つまらぬ。吉原細見が5桁なのに感心する。ころあひ13時も半ば、日本書房をゆつくり見なかつた後悔もあつて白山の日本書房手前の居酒屋で定食をとる。

食べ終つて日本書房へ行き、名前しか知らなかつた資料をいろいろと見る。物欲うせぬゆゑ眼福にとどめる。青空に戻り一心堂のあたりから駿河臺に前進す。三省堂の向ひあたりのワゴンで『新村出撰集』1卷を買ふ。物欲少し戻る。そのまま行くと宅急便のサーヴィス地點があつて、頼んでしまふ。これでさらに重いものを買へなくなつたり。さらに見ていくとすずらん通りのブックフェスティバルなんどといふのにひつかかる。各社50%引きなどと甚だ大盤振舞ひに見えて賣物にならぬから安くさるるにて、早川なんど知らぬラノベのサイン本を廉價にしけり。三省堂の廉價品ワゴンはなかなかまともとて『全訳漢辞海』(1400圓)を買ふ。全くの新刊なるが、定價の半値なり。日本エディタスクール、一誠堂のワゴンのまへで嘆息すること限りなし。我が財の乏しきを財をちらすによて却つて痛感するなり。このワゴン群もひととほり見きとて竹橋まで歩いて散歩を終り。書誌のくはしきは後日に委ぬべし。

23:55

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