すが秀實の『それでも作家になりたい人のためのブックガイド』で讀んだ富岡多惠子の『波打つ土地』での不倫相手をなんとなく思ひだして、さういふ人が實在しえるんだなと感心しないこともないのだが、それでもさういふ存在はあることが氣持ちわるいものである。その相手がこちらの「鬼の首をとった」と信じてしまへば、もうその相手になにをいつても高飛車なことばを列ねられるだけでなにを云はうとも無駄である。「莫迦は死んでも治らない」といふ言葉を呪はしくも思ひだす。
昨日の日記に書くつもりで寐てしまつたので書かなかつたもの:
『ブリタニカ国際地図』TBSブリタニカ、1971.11、1991.7(2版改訂)。屆けていただいた。あきらかに購入費よりも發送費のはうが高い。深謝。
酒見賢一『陋巷にあり』第6巻、新潮社〈新潮文庫〉、1999.12。
21:38
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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