0時一寸過ぎに寐て12時半過ぎに起きたのだから、7時にPHSにメイルが屆いてがたがた鳴つたのにいくらか目が覺めたのを除くと、12時間半もずつと寐てゐたことになる。昨晩が遲くて湯浴みできなかつたのでシャワーを浴びてから晝食を攝つた。その後一時間ほどぼおつとしてゐたのち、明治學院大學へ出かけた。
飯田橋が15:24の電車だつたはずなのだが、出て電車にのつてメイルを出さうとしたら電池が切れてしまつたのでその後の時間はよくわからないのだが、圖書館には閉まるまへに行けた。あとでもらつたヘボン傳記によると、芝白金の一万坪の新校地
とあるが、それから一切擴張してゐないかのやうな狹い校地である(東京ドーム0.7個分の土地! 横濱にもキャンパスがあるやうだが、それがなければ狹くてやつてらんないことだらう)。その狹い校舍の2–4階が圖書館であるのだが、2階の狹い一室がギャラリであつた。狹い割にはいろいろな本が展示されてゐるのだが展示物の量以上には努力がないやうな感じもした。岸田吟香の片假名活字はどこに行つたのだらうか、といふのが感想である(ぇ)。
神保町に行くとまた散財するだけなのでやめにして、どうにもお腹がすくので飯田橋でパイと苺ジュース(正確な意味での)を買ふ。そのあと津田沼でふらふらとハーゲンダッツによりクッキー・アンド・クリームを買ふ。レモン水がおいてあつて口がさつぱりとした。さらにふらふらと歩いて昭和堂(T.ケイ『白い子犬をワルツを』で有名になつた店である)で本をみてまはり、ちくま学芸はいい本のおほい文庫だなあとおもひつつ佐々木力『数学史入門』(筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、2005.6)をかへず。1000圓…………高い文庫だ。その割に、1300圓の池田俊二『日本語を知らない俳人たち』(PHP研究所、2005.3)を買つてしまふ。なんで立讀みですませなかつたんでせうかね?
横書きが自然だといふ主張は着實に浸透してゐるやうだ。水村美苗がその小説で意識的に採用したのにくはへて、小説を横書きで出版するといふビジネスをやるグループのことを朝日新聞で以前に讀んだものの、けふ昭和堂にフェアが開催されてゐた光文堂(……だつけ)のペーパーバックは、タイトルページといふ歐文の著作まで眞似して、それでなほかつ「現在の日本語には横書きが自然だ」といふことを書いてゐる。
22:22
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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