「『和英語林集成』と日本を開いた辞書展」(於明治學院大學圖書館)を見にいかうと行つたら「展覽會は、28から」といふありがたいお言葉を守衞さんにたまはる(どうでもいいけどなかなか颯爽とした守衞さんであつた)。なんだか悔しかつたので、眞直ぐ歸らずに神保町へ(どうでもいいけど三田と白金高輪つて隣なのね。あと、三田でスウィッチバックするものと信じてたのにさういふこともなかつた(まて))。
『一冊の本』(朝日新聞社)に連載される「宙飛ぶ教室」で小倉千加子が云つてゐたやうに(いつか忘れた)、神保町はたしかに異樣な街であるなあとおもつた。さて、散財録。
『千一夜物語』1-14: 豐島與志雄・佐藤正彰・渡邊一夫譯;15-26: 佐藤正彰・渡邊一夫・岡部正孝譯、岩波書店〈文庫〉、1940.7-59.12。讀みたい、と思つてゐたものが手に入つた――これが散財の始まりとなるとは。金澤書店にて購入。
シャルル・イグーネ『文字』矢島文夫譯、白水社〈文庫クセジュ〉、1956.7。譯者贈呈本(H. K.樣へ)。書込みに誤譯の指摘(?)や補足が多く有益。かういふのは書込みありで安くなるのは、財布には優しい。
三上喜貴『文字符号の歴史 アジア編』共立出版、2002.3。キリシタン版の説明がどうしてああなるのかよくわからない。これは……大雲堂書店とある。
廿四世觀世左近訂正著作『菊慈童』檜書店、1952.7。和本だが、綴じ紐が切れてしまつてゐる。
『コロタイプ精印高野切第一種』清雅堂、1966.6。
田中秀央『希臘語文典』岩波書店、1927.3。ここからは田村書店か。
高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960.2。
田中秀央『初等ギリシア語文典』研究社出版、1955.6。…………なんで買つたんだらう?
金井美恵子『愛の生活|森のメリュジーヌ』講談社〈講談社文芸文庫〉、1997.8。これは村山書店。
散財額は不明。書泉グランデにて、子安宣邦『漢字論 不可避の他者』(岩波書店、2003.5)を見て、端書きを見る限りでは贊成できさうな議論をしてゐるやうにおもつたのをメモ。そして、吉田健一の『金沢|酒宴』(講談社〈講談社文芸文庫〉)が異樣に出回つてゐるのをしる。他のがほしい!
津田沼直通につられて各停で坐らうと思つたのに乘つてしまふ。途中にて『coyote』14號(スイッチ・パブリッシング、2006.10)を買ふ。これも書籍扱ひの雜誌か。池澤特集、移動記録まであるのが興味深い。家に歸れば『ほぼ日手帳』(ほぼ日刊イトイ新聞、2006.9)が屆いてゐた。3年使つてナイロンのカバーもくたびれがひどい(なにせ手入れを全くしてゐないのもあるが)ので、奮發して牛革(……つて、手入れできるのかしら)カバーを買つてみる。濫費ー。2005年版のアンケートで要望した舊暦が今囘のには入つてゐてすこしうれしい。
……日曜にでなほします。
23:28
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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