所用で千葉に行き、ヨドバシカメラで一番近い古書店を探して行つたのが稻生書房であつた。店頭に積み上げられたハードカバー群は數段に及び、觸る氣がしなかつた。中も中で本が所狹しと置いてあり、これをいちいちみる氣がしなかつた。2階には千葉關係の資料がまとまつて置いてあつた。啄木全集とかが安かつた。目録はありますか、と聞いたらないといふ。どこになにがあるか把握してゐるのだらうか。
買つたもの:
脇村義太郎『東西書肆街考』岩波書店《新書》、1979.6。
『妙法蓮華經觀世音菩薩普門品第二十五八鳳』標準形折本(28.7cm×9.7cm)、7葉(1-6葉: 3折、7: 1折)。整版。最終葉に「東叡山藏版」とあり、本文最終に「征夷大將軍左大臣源家光公吉祥如意/日本武州江戸東叡山/山門三院執行探題前毘沙門堂大僧正天海願主/正保四年丁亥暦六月十日/經舘分職林氏幸宿花𧮾居士/使剖劂氏而鏝之梓」とあり。
飯島春敬編『古典かな字鑑』書芸文化院、1960.7。『王羲之集 孔侍中帖 喪亂帖 蘭亭敍 十七帖 樂毅論』平凡社《書道十人選》、1946.9。はじめの孔侍中帖はコロタイプか。殘りはオフセットなるべし。同じ解説が二度綴ぢられてゐるが、その書體が寫研の石井明朝體であるのに注意が及ぶ。
西田龍雄『生きている象形文字 モソ族の文化』中央公論社《新書》、1966.9。最近三晃印刷が中央公論社御用達なのに氣づく。
その隣の隣の新書店にて
黒田龍之助『はじめての言語学』講談社《現代新書》、2004.1。
をかひ求める。古い装釘で、これを逃したらないかもしれないとおもつて買つてしまつた。
23:55
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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