いらなくなつた本を賣りにいつたら、二十册くらゐあつて、二店囘つて値段が半分について220圓ほどにしかならなかつた。賣る本をまちがへたのだらうが、100圓以下で賣つてゐるのを見たことがない店にいつたので、賣値の1/20くらゐで買はれるのか、といふのは、當初の低めだと信じてゐた望みもしたまはつてすこし堪えたが、もう何を賣つたのかわからない(防御機構でも動いて忘れたことにしたのだらうか)のだし、自分のものでもないので次囘からは氣をつける。
20:55
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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