今日は府川さんにさそはれてのこのことまゐりました、上野へ。
さまざまなミスはしでかしつつも東博は込んでゐなかつたのでよしとしよう……電車が遲れたのはシャンディを讀む時間が増えたと思へばよろしい(違)。自身の信仰さへ笑ひの種にしてしまふスタアン畏るべし、ではなくて、豫めずんずん這入つていつて圖録を買つておいて戻つた入口付近の金文は適當に拓本を見ればそれでよかつたが説文(「せつぶん」と云つたら「せつもん」と訂正されました。つくづく勝手な讀み方がおほいことだと反省)は見たかつたけれども入口に近すぎて見れたものではなかつた(あの人だかりに這入る氣はない)。王羲之は掲げてあつたものだけをみて法帖はそれを見る人ごみを眺めて進み、苦筍帖はすでに人ごみがまばらになりはじめてゐたのでその合間から覗いて、とりあへず色と大きさとそのまはりにいろいろついたのを見て離れる(實物をある程度抑へて圖録で鑑賞するのがよいとおもふ。しかしあのまはりの印鑑を押すための紙はなんなんだらうとおもふ)。ほかは……書の濃淡についてみたり狂草(白川靜のいふとほり狂はよいものだ(!?))でなぜか樂しくなつたり良寛はすごいなーとおもつたり。……なにをしにいつたのだ。
といふわけで人ごみでまともに見る氣も失せるので結局2時間くらゐでひきあげて高田馬場で鳥海さんにご馳走になり築地電子活版でお夕食をいただいて歸りました。氣前がいいなあ、といふことで。あんなに長い時間ゐすはつておまけに食事まで饗してくださりかへすがへす御禮まをしあげます。
23:47
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
DiaryMaker1.02b
Script written by れん©
Mail me for annul@karpan.net
annulをkzhrに@の後ろにmail.をつけてください。
著作權で保護されてゐる著作物は著作權者の許可なく、私的な範圍を超えた複製をしてはなりません。
Copyright some right reserved.
この日記のKzhrの作品については、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(by-sa 日本)
の下でライセンスされています。