池澤夏樹の「新世界へようこそ」のドットブックを讀んで、まへ評判といふか、書評や感想として日記などにのこされたものを檢索エンジンを利用してみた限りでは「感情的」だとかいふ評判もあつたのだけれど、空想にときたま無理が入るだけで立つてゐる場所はとてもたしかであつた。かういふのを讀むとこのひとのファンになつたのはよかつたと思ふ。『タマリンドの木』(1991) は、彼の「女性觀」といふのか、ヒロインが妙に氣になつたのではあつたがそれがだから、日本政府がアフガニスタンの問題、難民の問題に手を貸そうとするのなら、本当にその気があるのなら、まずはボランティアやNGOの意見を聞いてください。現地のことをいちばんよく知っているのは彼らですから。
といはせたのであればあれを書いたことは結局よかつたのだ、といふことになる。
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——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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