部活動に提出する小説作品(このまへの彫り師のやつ)を、最後だといふので意を決して(そこまでのものでもないが)「正字正かな」で押し通して出したら、不斷はあれこれ假名を振れといふ部員が、「君の勝ちだ」などと云つて「一切振らなくていいよ」とさへ云ひました。何があつたのでせうか。
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——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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