けふ電車に乘つてゐたら學ランの子(學ランだつたのは中學のみだつたので學ランを見ると中學生と極めつけてしまふのだが、後述することから鑑みて高校生、それも受驗生)がゐたのだが、ルーズリーフに罫を引いて「政治・經濟」の用語とその簡單な記述をまとめてあるのを熱心に見てゐた。それで、といふのでもないが、氣が向いて去年のセンター試驗「政治・経済」を東進ハイスクールのウェブサイトでやつてみたら、第一問の問4で、かうあつて魂消た。
下線部d(引用者註: 表現の自由)の保障にかなった考え方として最も適当なものを,次の1-4のうちから一つ選べ。
- 警察は,デモ行進の許可を行う広い裁量権限を有するべきである。
- 定期刊行物の検閲は,行政機関が事前に丁寧に行うべきである。
- 行政機関は,名誉毀損的なビラの配布を事前に差し止めるべきではない。
- 議院での参考人質問のテレビ中継は,認めるべきではない。
1, 2は * 選擇肢として * いいとして、3, 4は表現の自由が關るのかあやしい。4は、表現の自由でない理由で消去される。すると、3しか殘らないが、「差し止めるべきではない」が「かなっ」てゐるとして、名譽毀損なら配るな、と思ふ。配つたところで名譽毀損を理由に囘收を要求されるかもわからん。出題者はどうしてこんなのを出したのだらう……。
22:00
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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