雪がとんでもないことになつてゐる。いまどきのJRのプラットフォームの電光掲示板には、運行情報も流れるものだが、けふそれを見てゐたら、北斗星が區間運休との由。では、どこが運休になつたかといへば、上野-盛岡間なのである。つまり、あの雰圍氣だけの列車に乘るために、東京の豫約者は盛岡まで何らかの手段で行かなければならないのだ。これは札幌發も同樣であることだらう。なんたること! これは、某3セク2企業(なんで分割しなければならないのだらう? 元々1つであつたのを、2つにするのに何の利益があるのだらうか。d/SIGN 9號のあの水俣からの報告を見れば、鹿兒島本線が3セクになつただけで惡影響が出てゐるのにさらに2つにされてゐるのだから(しかも行政區畫で別けるのは意味がない!)どうしようもないことなのはすぐわかる)が北斗星で通る客からの收入を見込んでゐるから、とかさういふ邪推をするためのものだらうか? 雰圍氣だけの列車といふのは異論があらうか。サンライズのやうに最新の機械で味氣もない、といふのよりは、あのちんたらはいいかもしれないが、池澤夏樹が書くやうに、「D51やC62がすみっこで黒煙を吐こうとも、新幹線というあののっぺりした軽薄な乗り物が主流で」(「雪の日の操車場」『見えない博物館』平凡社〈ライブラリー〉、2001)あつて、あのディーゼルに曳かれる青い車輛群は、ただの「玩具」に過ぎない。
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——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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