以前、spamに自分の苗字があつて驚いたなどと書いた記憶もあるのだが、それよりも奇怪なことをさつき聞かされた。
學校の先輩で、割合近いことは知つてゐるけれども具體的にどこに住んでゐるのかは知らないひとのうちに、今日の晝間、私を名乘る人間が行つたといふのである。これは奇なることで、私は今日は一歩も家を踏み出してをらぬのだし(家人も證言してゐる)、まいて、住所も知らぬひとの家に、どうやつて行かうといふのだ。ひとつだけ考へられるのは、その先輩の御母堂が應對に出たらしいのだが、私のゐる學校と苗字だけ名乘つたらしくて、或は別人で、その先輩がその條件に當てはまる人として私以外に思ひ起こせなくてかやうなことになつたといふことである。といふかかういふことにしておきたい。
22:33
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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