「法」の古い字は、「去」のうへに「薦」の草冠を取り除いた形を置いてゐる (U+704B) のだけれども、その字を見てあれこれ忖度するのは「無駄」らしい。まあ、「字源の説明については、絶対に正しいということはほとんどありえない」(阿辻哲次『漢字の字源』講談社〈現代新書〉、1994)といふ姿勢をとるにしても、「法」の字は「神判」に由來する、といふ説は、それなりの支持を得てゐるのだし、文字といふ資料の檢討を「無駄」と退けるのは、そもそも徹底を缺いてゐると批判されてしかるべきであらう。文字の解釋なしでは金文などの資料すら讀めないのだし、それで、周頃から確立してきたと述べる法體系の何を見ようといふのか。
23:33
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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