私の發す一言々々が無知蒙昧に塗れて
恥を晒すのみだとしても
その一言々々がなければ何を知らず蒙くゐるのか
私が知ることはないだらう
私の發す一言々々は常に
私を離れて過ぎ去つた時間に留まる
彼らを眺めて私を構築することは出來ないが
彼らを叱して私を高めることは出來るだらう
だから實踐の場に教師がゐない
さういふ場所は不幸なのだ
18:28
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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