松戸の本屋(古本屋、新刊屋)を巡る。東口を出てすぐの、西口のブックオフ、その先の角を曲がつて二階の本屋さん(といふ屋號)、その奧の。津田沼より古本屋が多いのはうらやましい限りだが、どの店も本の選びがいまいちよからず。床に板を渡して、そのうへに本を竝べるのはまあいいが、すずらんテープで數册を亂雜にまわして積み上げる蠻習は即刻やめられたし。活字が見たいのにハードカバーにビニールで封をするのもやめられたし。信じがたい。
伊勢丹に囘つて紀伊國屋。『文芸漫談』を讀み終へ、蓮實子の大岡昇平の『堺港攘夷始末』とか、金井美恵子の『岸辺のない海』だのを論じたものをぱらぱらと讀み、金井美惠子の『目白雑録』とかいつたの書き出しを讀んだのだが、金井子をお慕ひ申しあげてゐるやうに思はれるスガ子に渡部子を、かなりくそみそにしてゐるのは、まあ、名前をあげてこけにする丈目をかけてゐるといふことか? 不思議な關係である。
21:19
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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