夢の中では、突飛なことをずいぶんやつてゐるはずなのだが、起きてみれば、非常に薄く濃く霧がまるで二つの世界を遮斷するかのやうに、夢の中から隔離されてしまふ。この霧が晴れる瞬間を、慄きもし胸高鳴りもして待つ。
23:54
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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