蚊、といへば、池澤夏樹『この世界のぜんぶ』(中央公論新社、2001)に掲載された「契約」が面白い。蚊に血を提供する條件として、
- 音をたてずに来ること
- かゆみの残らない採血法を開発すること
- マラリア原虫など余計な奴をつれてこないこと
(引用は文庫版(中央公論新社、2004、pp.52-53)より)
を申しいれるのだが、蚊は素つ氣ないのだ。
昨日一晩で三箇所は刺された。好いてくれるのはいいけれど、上の契約を結んでくれないことには、こちらは歡迎できないな。
21:41
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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