「なんで人間は同じことをするのにいくつも方法を作るんだらう。」
僕がさういふと、サキちやんはすぐに答へず、とんと立つて黒板へと走つて行つた。
「さう……。なんででせうね? ともかくも、キミがいふのはかういふことだよね」と云つて「モノを作る方法」と書いた。
「でも、さう、たとへばスプーンを作る方法はどうかしら。昔はスプーンは木から作つてゐた。だけど、もつとスプーンに向いた材料が見つかつたの。金屬よ。鐵とかのね。木は削つて作るけれど、金屬は叩いて作るの。つまり、かう變はつたと言へないかしら」と云つて少し間を空けて、「モノから モノを作る方法」と書いた。
……後がつづかないので書きかけで流す。
21:35
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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