2004年12月19日(日)

字形意識(2)

講談社ゼミナール選書『日本語は乱れているか』を讀んでふむと思つたのは、要するに、國語改革は規範化のためにおこなはれたのだといふことであつた。すなはち、「愚癡ぐちいふ」のやうなのを是とせず「ぐちぐちいふ」とせよ、といふのが國字改革であつた。假名遣ひや漢字の字數、字體は副次的な要素であらう。

さて、書き順やはねるはねないの違ひなどを重視する教育によつて楷書による字體の均一化が行はれた。その徹底が活字を書字に引き寄せた字體改革ではなかつたか。

伊能地圖に見られた字形は現在の私たちの持つ字形と異なつてゐた。その筆者はどのやうな字形を頭に置き、それはどこからやつてきたか、といふのは調べてみて面白いことではないだらうか。

23:23

• [URL] から言及ある樣です、つて既に知つてゐたらあれですが。 (kahusiさん) 04 12/21 10:39
• 知つてゐるので字形意識(3)において返答した積り。 (kzhrさん) 04 12/21 22:36
• うあ、さうだつたのか。流し讀みしてた自分orz (kahusiさん) 04 12/22 16:57