けふは伊能地圖展 de 日大文理學部に行きました。美國議會圖書館で見つかつたとかいふ大圖と、法國の教授さんがなぜか持つてゐた中圖を日本に歸參した記念で開かれたのですが、いやあ、大圖つてとても大きいですね。縮尺は1/25,000ださうです。知つてゐる土地を見て囘つたり、噴煙を上げる阿蘇山を見たりして樂しく過ごしましたが、いくつかの地名で、書寫者がどういふ字形意識を持つて漢字を書いたものか、いくつか見たもので、特異なものをあげてみます(おまへは何をしに行つたのだ)。
まづ、先も擧げた「阿蘇山」。蘇の、四畫の艸冠に魚と禾が入替はつた状態になつてゐます。廣島は、廣が一般的な書字書體で、島の上部が、自と丶が組合はさつた字形となつてゐます。御所は、一を冠に頂き、そして、ツと斤が隣合つた字形とでもいひませうか。少々奇天烈でありました。
なほ、勿論地圖は楷書體で書かれてゐましたが、外字に起こす際に、明朝體風に改變したことはお斷りして擱きます。字母はIPA明朝です。
23:18
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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