龜の字があります。これは、
をほぼそのまま圖式化したものです。
漢字は縱書きに使ふので、かうして90度囘轉して使ひます。この字を横書きで書いたらどうでせうか。縱書きに使つてこそ、悠々とゐられますが、横書きにしたらとても窮屈です。常用漢字などもつての外。あれは、龜でもなんでもありません。
と、くだらない話はさておき。先も述べたとほり、漢字は縱書きで使ふのを前提に字が作られてゐます。それゆゑ、横書きで使ふのはあまり好きではありません。
(示した畫像は文字鏡研究会の提供するものです)
21:05
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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