しんと人の氣もなくて
陽の射さない明け方の道
ひゆつと白猫が横切つて
すぐに消える
猫は幾度も現れて
消える
小鳥の囀りもない
早朝の犬の散歩さへも
夜明けは近いのだらうか
だが、雲が愈々厚くなる
白むが、それ以上はもう
22:33
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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