さやかに。時繩づくに。色動けど歩まず。歩まざれど動く。思ひ極はまれる。さは行方知らねど。
時あり。古しへ發てる音さやねにさやかねど時傳ひていづくへか歩まむ。ふりて知らね。さやけよさやけよ。思ひ儚んでこそわからめ。わかるれば斷たれ。斷たれば道いくつかにもちらめ。いみじうてこそ明日の日の輝きとなれる。忽ちに一筋の線の一粒を照らしめて赤く染む。
春あり。若葉の追ひ立てる冰忽ちに割れて砕けて消ゆ。ほわほわと消えて邊りを輝かす。時の葉伸びて育てど我をか知らむ。知らねば游底なる奏でにかなかな搖れていづくの日か去りなむ。
さぶらふに巖の上に乘り。糊載りて海苔に則りてたけく有れ。
20:27
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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