今日部活で赤福と御福の食べ比べが有つた。顧問教諭がわざわざ伊勢に出向いて所望したのである。
結果を言ふと間違ひなく私は赤福に旗を上げる。餡の味に決定的な差が有るのである。
赤福のものは甘さがあとを引かず上品な味を見せてくれるが御福のそれは甘すぎ且つあとを引くといふ安つぽさが有るのみである。
両者のどちらが本家なのかはつきりしないらしいが仮令御福が本家だとしてもこんな味を提供するなば本家を名乗る資格無しと言へまいや。後発に質で優位を譲り渡すなど本家は本家でも名前だけの本家に過ぎぬと言われて反問できないはずである、などと御福の二つ目を放棄しながら思つた。
18:31
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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