昨日の雪で思ひ出して、日ごろ雪が降るたんびに常々思ふことなのだけれども、関東の雪つて、傘のいる雪だと思ふ、ちらほら舞ふ舞ふ雪を、傘で受け止める雪だと思ふ。ところが、しつかりと、少し語弊があるが、さういふところでは雪に傘は禁物である、なぜなら、雪は重いから、傘を差すと却つて危ないのだ。ここ千葉の地で雪を見るたんび、さう思ふ。
11:43
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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