朝日の夕刊の科学面に地球クラブというコーナーがある。毎週土曜に、様々な人がコラムを載せている企画なのだが、今日は俳人がコンピューターに関するコラムを載せていた。
ワープロ対旧仮名というタイトルであった。興味を持って読み進めると、MSWordで文語を使った際の文章だと察しが附いた。牧水の「白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずたたよふ」が引いてあって、あをやよふ、からずやのやに文章校正の赤線が引いてあったのを嘆いていらした。賢い癖に古い表現を拒否する積りか、と。
茲に於いて文章校正を無効化すればよいではないかというのは無粋であるし、コラムニストも無効化のことを存じている。古い、というのは切り捨ての使い易い文句かもしれないが、それで全て済んだ訳ではない。現に使っている人はいるのだ。相手がMSWordだから仕方ないのかもしれないが、社会としてこういう傾向にあるのを、許していいものなのだろうか。
19:33
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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