Diary/ + PCC + — HIMAJIN NI AI WO. Love Idle

2003年9月8日(月)

夏(35)

§

立秋を明け、お盆も過ぎて、最期とばかりに蝉が鳴りし切っている。ある婦人が、川沿いの堤防の裏の、更地となっている場所を眺めている。

戦争に負けて大分経ち、気の早いやつ等は既に戦争のことを忘れている。区内の開発もほとんどし尽くし、段々と、東京の郊外へと開発の手は拡がって行く。郊外も果ての、田畑曠がるこの土地にすら、時折不動産屋やら、鉄道会社やらが、手をすり、金を見せ、時には法律を手にとって、田畑を潰していく。

そんな中、ある婦人が、川沿いの堤防の裏の、更地となっている場所を眺めている。

<続>

21:55

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