今日ふとしたことでだいぶ前に書いた作品の、「くも」を読んだ。
昔っぽい稚拙な筆で書かれていて、今も毛すら生えたか怪しいところなのだが、苦笑したくなる技術ではあるが、あれで発した問いは、いまだに、私の中で一定の強さを保ち、その問いが、私の作品の中核を為しているようにも思え、再読した今日、改めて、問いを発したく思った。
果たして我々は真に自由たり得るか、我々は自立たり得るか…。多分に問いの答えは出そうにない。
12:16
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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