Diary/ + PCC + — HIMAJIN NI AI WO. Love Idle

2003年8月29日(金)

夏(26)

「…。」
 婦人は返事が出来なかった。自殺したこと、そして、あの客が自分に好意どころが愛さえ感じていたということ、どんな頭を持っていようが、唐突すぎる、しかも代理での告白に、対応できるはずもなく、それらを嚥下しようとして嘔吐しそうになり、嘔吐しそうになるのを押しこらえてまた咀嚼し、その繰り返しを経て、ようやく嚥下しきるのだった。婦人は妙な不快感と、心の高ぶりを感じて、また口を開いた。青年はじっとそれを待っていた。

<続>

22:53

a(半角)と入れてください。
 
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