Diary/ + PCC + — HIMAJIN NI AI WO. Love Idle

2003年8月26日(火)

夏(23)

「はい。」
 客は再び睨みをきかせていた目をやわらげ、麦茶を受け取った。青年はもはや動こうともしない。
「いや、汗をかいた後には本当においしい。」
「ありがとうございます。ほら、坊や。」
と言って、婦人は子供にコップを渡した。
「ほら、ありがとうでしょ。」
 もらっても何も言わない子供は、父に促されて、渋々言った。
「ありがとうおばちゃん。」
「いえ、ほんのお礼ですから。」
「いや、本当にありがとうございました。」

客はその後、警察が来るまでいた。そうして後、子供の手を引いて帰って行った。

<続>

21:16

a(半角)と入れてください。
 
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