「若い頃に一寸、やりましてね。それでの自信ですかね、矢張り、一寸、疲れましたが。」
「まあ、無理までして頂いて。そう、お礼がないのもなんですから、お茶をサービスにしましょう、私が毎日炒って作っている、特製の麦茶なんですよ。」
「ありがとうございます、安くしてもらった上にそこまで。」
「いいんですよ。…坊やにもあげるね。」
と、婦人は、腰を低くして言い、麦茶を用意しに行った。そしてすぐ、コップ二杯の、よく冷えて汗をかいている麦茶を盆に乗せて持ってきた。
<続>
22:07
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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