-月- 月が 出ている 月が 手の届きそうなところに 出ている 月が 余りに近いから 手を伸ばしたけど 月が 余りに遠いから 届かなくて 月が 手で掴めないから 下を見たら 月が 余りにかけはなれた 世界があって 月が 月が。 -嗤はれる- ふと転ぶ ――嗤はれる ふと泣く ――嗤はれる 在るのは何で ないのは何か そこで隠れて ふふふと嗤ふ -コハレル- コハレテシマヘ コナゴナニ クルヒテシマヘ スキナダケ タトイ オマエガ イキテヰテ ワタシヲ ホツスト イフトシテ ドウナル オマエハワタシノモノ コハレテモ コハレテモ ドウニモナラナイ タダノクグツ オマエハ ワタシニシカ クルツテハナラナイ ――オマエガクルヘルノハ ワタシニダケ -後の祭り- あの人は狂っていた いもしないあの人に… 息をできるのは 他人の口を借りるから―― 生きていられるのは 他人の手を借りるから―― ――ここに有るのは 後の祭り――
21:13
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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