私が小説の真似事をはじめたのは、初めてその様なものを作ったのは夏休みの自由研究で、だった。
暇なので読み返してみた―自分の改行しない癖はどこから来たのかな、と思ったからだが、恥ずかしくってよんでいられなくって、もう癖の根源探しどころでなくなって、机の、引き出しの奥に打っちゃって、今更、なんであんなことを書けたのかなんて思って、自分はあの頃より進歩したかなんて思って、また年を喰ったらまた今の原稿を読んで、何を書いてるんだと頭を抱えているんだろうなと思って、でも昔と今とで違うといったらプロットくらいかとも思うのです。
昔のを燃したい〜うきっ〜
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——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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