書くというと、当然、何かを文字にするということなのだけれど、例い作り物で、書き筋が定まっているとしても、それを、どうやって進めるかに、困ることがある。
現に、今書いている物語は、捨て子がまた捨て子を育てていく様定められた義理ではあるものの一族というべき者々のお話しで、書くのがとてもに難しい―初めに思いついたのはただの一文だったのが考えが広がって、書きにくいものにまでなった。
要するに、スランプの気がするということですよ。
21:45
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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