書いていて、ふと迷う。なんで、こんなことをしているのか、と。
僕は芸術に進むものを迷いある者だと思う。思い込むものだと思う。そして、人間を愛するものだと思う。
思い込んで周りを無視して突き進んでしまう、そして、浮かばれない求愛者のような人だと思う。
だって、売れている人だって嫌われたくないかのように作品を発表するし、無名の人だって、自分の存在を訴えるようだ。そうじゃないかなあ、芸術家ってモノは、と今思っている。
21:50
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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