ことばが、垂れそうで垂れない水を無理やり垂らしたみたいで、まだ出来上がってないのに、飛び立っていく。
それが次の詩。この詩は、ある日電車の中で起こった出来事を傍観していたことを題材に書きました…。
しかし、ポーシャ殿も告白し、生きるのです
と言って下さいますから、良しとします。
一枚ひらり
家探しの手が
ポケットから
抜け出せば
一枚落ちる
この鉄の箱は
止まらない
およそ時刻は
狂わない
あなたがどこかの
駅から入った
証は、もう
心の中で
それを覗く
悪魔
天使は音を
立てて寝入る
それを見て
これも見て
いっそう
ほくそ笑む
天使の寝息は
空芝居と
解っていて
止まらない箱
運ばれていく人
22:06
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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