ファシズムちうのは、実に面白いもんで、愛国主義と同じで、必ずそれなりの力を持つ宿主を必要とするのぢゃ。あの森とか言う総理大臣であっても、自民党ちう宿主でもないことにゃ、ただの右翼のじっさんとしか見られんじゃったろう。アドルフ・ヒットラーでも同じじゃな。ドイツの貧困に目をつけた、愛国者の、まあ愛国者だって天皇崇拝なんて気違いなら御免じゃが、仮面を背負って現れて、より力の強いやつに負けた、そういうことじゃ。
しかし、北朝鮮の金正日とか何とか言うやつは又面白いファシストでの。北朝鮮と言うのは、まあ朝鮮民主主義人民共和国といってもいいが、共産主義は掲げているが、ありゃファシズム国じゃ。その国自体は対して力も無いが中華人民共和国、ええいうっとうしい、中国の後ろ盾あってこそファシズムが成り立つのよの。しかし普通は国民の意思まではなえさせないものじゃ。この点、共産主義よの。しかし建前でも共産主義を掲げている国が民族主義を語るなどと言うのは面白いことじゃ。共産主義と民族主義は相反するものじゃからの。スターリンの弾圧を知っておろ? それなのに、と言うのじゃから面白い。最も金正日の望むはファシズムであって民族主義で無かろうの。奴にとっては民族主義は統制の道具であるのみじゃろ。
18:07
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
DiaryMaker1.02b
Script written by れん©
Mail me for annul@karpan.net
annulをkzhrに@の後ろにmail.をつけてください。
著作權で保護されてゐる著作物は著作權者の許可なく、私的な範圍を超えた複製をしてはなりません。
Copyright some right reserved.
この日記のKzhrの作品については、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(by-sa 日本)
の下でライセンスされています。