私は慈しもう、私の汚れてしまった場所を。
私は讃えよう、たった一点残った聖地を。
汚れてしまえ、一点残らず
忘れてしまえ、出来る限り
その代わりでもいい、寂しさがわかるなら
その代わりでいい、求めるものが得られるなら
でも私にはそれをする勇気が無いのだ
全て汚れることを恐れて、いつのまにか
汚れきってしまうのだろう
それでも私は恐れに負けてしまった
22:04
——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め
(中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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